約 1,319,946 件
https://w.atwiki.jp/6war/pages/1352.html
概要 カオスゼロとは、ラドリザンに存在した兵器である。 圧縮された魔力を放出する巨大砲の役割を果たすが、その技術は、6286年六界連合軍で合流した時にザールックのダルスバードを独自に解析して手に入れた魔導砲のものを応用している。 六界連合軍の関係者だった魔族の誰かがこの技術を継承し、独自に研究を続けていたと思われるが、そこからどういった経緯でカオスゼロという兵器になり、この土地に流れてきたのかは不明である。 5850年頃に六柱将が魔族と戦ったとき、魔族の切り札として用意されたが、六柱将によって破壊された。 その後、当時周辺国と戦争状態となっていたサムルトン国が古戦場から発掘し、切り札とするべく修復作業を行い、6894年サムルトン遠征におけるレンシアの戦いで猛威を振るうが、連射が効かない弱点を突かれこの戦いで完全に破壊された。 一説には、クルーディア帝国はこの兵器を無傷で手に入れたが、グラスシードが、将来また別の人間に利用されることを憂いアレイナに命じて密かに破壊させたともある。 かつて魔族が使用し六柱将を苦しめるものの、六人の団結によって破壊されたカオスゼロ。 その残骸を、サムルトンの子孫が修復し、クルーディアの子孫を撃退するために使ったという事実から、世の中の無情、時の移り変わりの虚しさを揶揄する言葉として引用されることもある。 関連項目 CHAOS CROWN
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/46022.html
登録日:2020/09/06 Sun 13 10 50 更新日:2023/11/19 Sun 17 52 27 所要時間:約 32分で読めます ▽タグ一覧 なかよし 出口ゼロ 少女漫画 演劇 瀬田ハルヒ これが私の夢への扉 光に満ち溢れている 『出口ゼロ』は2012年から2017年にかけてなかよしで連載されていた漫画。全14巻。 作者は瀬田ハルヒ。 演劇をテーマにした漫画であり女優志望の主人公・赤羽夕日が全寮制の演劇学校で学び成長していく物語。 学校から与えられる課題を即興演劇で取り組んでいくのが毎回の流れ。 『なかよし』本誌では、「続きが気になるno.1」と紹介されている。 人気があったのか電子書籍限定で後日談が発行された。 【あらすじ】 日本でトップクラスの人気を誇る全寮制の俳優養成所ことD・A・アカデミー。 女優志望の高校生・赤羽夕日は試験をパスしついに入学が決定する。 夕日は課題に取り組んでいき女優としての腕を磨いていくことになる。 【登場人物】 赤羽夕日 女優になる夢を持つ15歳。ライバル兼片思いの相手である先輩の高城咲良を追ってアカデミーに入学した。 持ち前の明るさで演劇に取り組んでいく。 河合ゆみか 夕日がはじめに出会った同期生で親友。気弱だが演技力は高い。 葛西誠 夕日の同期。口数が少なく常におどおどしている。 水野伊吹 小柄な少年。内向的で周囲に引っ張ってもらうことが多い。 横手陽菜 最年少である10歳の少女。真面目で礼儀正しい。 守屋カルロ 有名なモデル。嫌味な性格だが実はヘタレ。 佐久間杏樹 有名なタレント。カルロと仲がいい。 神奈汐里 夕日と同じくまだ無名の女優志望。明るい性格。 梶虎太郎 快活な少年。舞台をやっていた。 五十嵐蓮 童顔で目つきの悪い少年。口数こそ少ないが判断力に優れている。 レディ・クイーン 天才若手女優。とある事情から母校であるアカデミーで教師を務めることになる。 これが私の夢への扉 光に満ち溢れている ハズだった…… ▽タグ一覧 ※少女漫画です。 なかよし なかよし版ダンガンロンパ クローズドサークル サスペンス サバイバルホラー デスゲーム 俳優 出口ゼロ 女優 少女漫画 役者 汚いなな色マジック 演劇 演技 演技力万能説 漫画 濃すぎるキャラクター性 瀬田ハルヒ 男前すぎる主人公 異色作 講談社 頭脳戦 顔芸 憧れの学園は、「監獄」だった。 『出口ゼロ』とは演劇漫画……の皮を被ったサスペンスホラー漫画である。 ただしなかよしで連載されていた少女漫画というのはマジ。 作者は瀬田ハルヒ。双子の姉である茶匤も漫画家であり本作でもアシスタントをしていたらしい。 連載期間は2012年から2017年で全14巻。実は打ち切りスパンの速いなかよしでは結構続いた方である。 のちに前日譚と後日談が収録された15巻が電子書籍限定で発売された。 厳しい試験をクリアして憧れのアカデミーに入学した夕日たち。 アカデミーは「良い役者になるためには自我を捨てなければならない」と考えており、殺人・傷害・洗脳と非人道的な教育を行う洗脳施設であった。 さらに全寮制という名目で学校に監禁され、課題をこなせないものは退学として廃人化させられる。 ダンガンロンパって言った奴表に出ろ。 唯一マトモな状態で学校を出る方法は優秀な成績を取り「デビュー」することであり、夕日たちは学校側が与える課題に取り組んでいくことになる。 だが課題は基本的に無理難題・もしくは犠牲を強いるものになっており、誰一人欠けることなく脱出することを願う夕日はルールの裏を突きながら犠牲を最小限にしつつ課題をクリアしていく。 要するに本質的にはデスゲーム物が近い。 てか第1話が「演劇漫画が始まると思ったらいきなりどんでん返しが起きてデスゲームが始まる」という最近のデスゲームの美しいテンプレである。 演劇漫画という名目はまあ忘れた方がいい。 ……一応演技力も課題を解決するために必要ではあるが、どっちかと言えば心理戦を有利に運ぶためのサブウェポンとして使っている奴が多い気がする。 この世界の演技は「ハッタリ」「詐欺」「超能力」と同義である。本当に演技さえあれば何でもできる。 【用語】 ◆D・A・アカデミー ダイヤモンド・アクターズ・アカデミー。 役者としてのダイヤモンドの原石を磨くために設立された全寮制の俳優育成所。 日本でもトップクラスの人気を誇り毎年倍率は50倍以上を誇る。ここからデビューした学生は必ず成功すると言われている。 裏でどっかとつながっているのか15歳未満の子どもでも入学できるようである。 ……というのは表の顔で実態は「良い役者になるためなら自我を捨てなければならない」という考えのもと非人道的な行為も平気で行われる洗脳教育機関。 生徒を監禁し、彼らを自我のない一流の役者にするために鬼畜な指導を行っている。 このアカデミーに一度入ってしまえば「デビュー」か「退学」しか出る道はない。 ◆即興演劇 舞台設定だけ決められセリフはアドリブで進めていく演劇のこと。本作の課題はほぼすべて即興演劇で行われる。 ◆課題 この学校から抜け出すための唯一の手段。 与えられた演劇の課題を行い、それに沿ってクリアすることで経験を積み、最終的にはデビューすることを認められる。……しかし上述の通り課題は基本的に難易度が高く、クリアすること自体が至難の業。カイジのごとくルールの裏の裏まで見破って攻略方法を考え付く推理力が必要になる。あれ、演技力は? また一部除いて課題はライフ制度が敷かれている。課題の意に沿う行動をすることでライフが増え、逆にそぐわない行動をすればライフが減る。そしてライフがゼロになれば即退学。 ◆退学 課題を失敗した生徒の末路。『舞台裏』の中にある調教室に閉じ込められることとなる。調教室は暗く狭い部屋であるため常人であれば短い時間で廃人化する。まあ夕日とか耐える奴もいるけど。そして完全に廃人化した者は「自我との決別」を成しえたとしてまた新しい役割が与えられる。 ◆オーディション 表舞台に復学する方法。退学者が出た場合、その埋め合わせとして舞台裏の住人がその退学者に成り代わって表舞台に復帰することができる。そして誰がその退学者を魅力的に演じられるかを選ぶためにオーディションが行われる。 オーディションには退学となった本人が参加することも可能。しかし選考基準は再現度ではなく魅力であるため本人が負けることもありえる(実際夕日は負けた)。 ◆ユートピア アカデミーの外にある箱庭の町。 オーディションを通過できず舞台裏にいることに絶望した者たちが行く町。 ここに来るともう学生に戻ることはできず与えられた役割に従って一生この町で暮らすこととなる。何十年もこの町に暮らしている者もいるらしい。 【登場人物】 ◆赤羽夕日 本作の主人公兼ヒロイン。多分なかよし史上トップクラスにヒロインという言葉が似合わない女。アカデミー50期生の15歳。 根っからの演劇好きであり、2年前にアカデミーに入学した片思いの先輩兼ライバルである高城咲良を追って入学した(夕日は一昨年と昨年も受験していたが試験をパスできなかった)。 公式に「超前向きな主人公」とか書かれちゃうレベルでどんな時でも挫けない強いメンタルを持っている。推理力・行動力・リーダーシップを高い水準で備えておりその力を持って仲間たちのリーダー格として課題に立ち向かっていく。 そして彼女を語る上で欠かせないのが…… いちいち表情が男前なことである。 ロングヘアなので分かりにくいが顔立ちは結構中性的。そのため髪をしばるだけで男装が出来る。実際中学時代は男役の方が多く男子より女子から人気が高かったとか。 扉絵ではかわいらしいドレスを着たり女の子っぽいことをしているのがなかなかシュール。 行動もやたら男前であり 僅かでも犠牲を認めない正義感 仲間を助けるためなら身体を張る 何故か指の関節の極め方を知っている 出口がない!→窓ガラス割るぞ! 行き止まりだ!→壁壊すぞ! ゆみかが部屋から出てこない!→ドア壊すぞ! 己の道は己で切り開く(物理)。アカデミーでの生活で心が壊れた仲間たちにも(物理的に)体を張って親身に接しようとする。彼女に救われ影響された人物は少なくない。その姿はまさにヒーロー。ここら辺がヒロインっぽくないとか言われる所以。14巻のおまけに「夕日は女の子らしくなったよ☆」とか書かれているので男前な性格は多分確信犯。あまりにハイスペックすぎて「コイツ役者より軍人とかスパイの方が似合ってないか?」と思ってしまうのは本作ではよくあること。 弱点としては静に協調性のなさが指摘されている。要するにリーダーとして引っ張っていくのは得意だが、周囲と歩調を合わせて行動するのはやや苦手。正義感は強いが一歩間違えば独りよがりにもなりかねない。また演技中はともかく『赤羽夕日』としては嘘をつくのが苦手。ただし地頭はいいので嘘をつけないことを逆手にとって危機を脱したことも。 7巻おまけコーナーでの作者コメントは『ルールブレイカー』。 ◆レディ・クイーン/乙女香澄 ある意味もう一人の主人公。ダンロンのモノクマ枠。あと爆乳。 今をときめく天才若手女優。とある事情から母校であるアカデミーで講師を務めることとなる。 性格は基本温厚で明るくハイテンション。課題ごとに嫁に行けなくなるんじゃないかと心配になるようなオーバーリアクションをしている。 その正体は役者をつくるためなら非道な行為もいとわない異常者。「自我の決別」という人間性を捨てて真っ白にならなければよい役者にはなれないという考えを持つ。……この考え自体はまあ一理あるのだが、それを実行するために洗脳し最悪の場合は廃人化させようとする。 「人間らしくいなければ真の演技ができるはずない」と考える夕日とは真逆の人間。 プロとして演技力は高い……というか超能力の域に達しており、場の主導権を握り迫真の演技をすることによって周囲を幻覚に呑ませるという力を持っている。夕日はこれを「感覚が汚染される」と評している。 またプロ意識も高く、生徒たちの演技のクオリティが高ければ手放しでほめちぎり、演劇について相応の信念を持っている相手には相応の敬意を払う。逆に演劇を侮辱する相手には温厚な顔を捨てて激しい激情を見せる。 まあ間違いなくいいキャラしているのだが、 嫁に行けなくなるような顔芸さらしたり、 キレてゴンさんみたいなオーラに発現したり、 巻が進むごとに明らかにおっぱいが大きくなっていたり、 ネタキャラとしての地位を確立している人物である。 作者コメントは『顔芸』。 ◇50期生 ◆河合ゆみか 夕日の親友にして、本作の真のヒロイン。というか夕日の嫁。 夕日とは入学した直後に出会い、気が合ってすぐに友達になった。スクリーントーンのせいでよく間違えられるが、髪色はゴールドではなくピンク。 優しい少女なのだが引っ込み思案かつ気弱なでありいつも夕日の陰にいることが多い。基本自己主張は少なくおとなしめ。そんな性格のためか友達は少なかったらしく、夕日と友達になれたことを何よりも喜んでいた。 一瞬でハイテンションな少女を演じるなどアカデミーに入学できる程度に演技力は確かなものだが、その性格のため活かしきることが出来ずピンチになってしまうことが多い。……しかし役者としてのスキルかアドリブ力は地味に高くとっさに機転を利かし夕日たちをサポートすることも少なくない。 基本的に夕日が身体を張って道を切り開き仲間を守っているのに対し、ゆみかは課題の中で高確率でピンチになって夕日に助けられまたある時は夕日の賭けを信じて共に立ち向かうというまごうことなきヒロイン。夕日と友達になれたことには本当に感謝しており、彼女のためなら退学になることもいとわない。 ……というか夕日がヒーローすぎるせいで、相対的に本作のヒロインポジを一人で担うことになってしまっている。ゆみかちゃんマジヒロイン。実は夕日に顎クイとかお姫様抱っことかされている。 作者コメントは『夕日LOVE』。 2巻からのネタバレ それは『課題2』でのこと。 内容は後述するとして、まあざっくり説明すると夕日以外の50期生が『夕日をいじめるフリをする』ということでクリアされる課題だった。 誰一人欠けることなくクリアしたいと呼びかける夕日。 しかし…… 欠けるのはあんたひとりだよ 突然のゆみかの裏切り。 『フリ』で十分であるにもかかわらず、ゆみかは本気で夕日に殴りかかったのである。しかも金属バット使って。 そしてゆみかの壮絶な過去が明かされる。 ゆみかは12歳の時、自分のいじめへの復讐で傷害事件を起こしていた。 結果少年院に入ることになり家庭は崩壊、それ以来施設を転々とする日々だった。 そのため彼女は自分自身について強いコンプレックスを感じており、だからこそいつでも前を見て進み続ける夕日に嫉妬し逆恨みに近い感情を抱いていた。 なおいじめの後遺症は残っており地肌には痛々しい傷が残っている。そしてこれを証明するために衆人環視の前で服をはだいた。 夕日はそれでもゆみかを信じようとするが……。 ↑の素晴らしい顔芸とともに拒否られた。 ~以下『課題2』のネタバレ~ 演技でした☆ 結論から言うとゆみかの過去は事実だが、夕日と仲たがいしたように見せたのは全て演技。 『課題2』のクリア条件は「夕日をいじめるフリをする」ことだが、それを成功させるためには採点者であるレディ・クイーンすら騙すようなリアリティの高い演技をしなければならない。 要するに過去の事実を設定に混ぜることによってゆみかは『夕日に苛立ち本気で暴行を加えるゆみか』を演じ演技に最大限のリアリティを足したというワケ。 クイーンもまんまと騙された。 なので上の顔芸も演技。 ゆみかさんの演技力マジパネえッス……。 ゆみかの気弱さの原因はいじめの際に親友に裏切られ人間不信になりかけていたことだが、親身に接してくれる夕日をもう一度信じようとしたのである。 なお作戦を考えたのは夕日の方だがゆみかへの伝え方はほぼアイコンタクトのみ。 そしてゆみかが過去を演技に利用したのはアドリブであり、夕日は全く知らなかった。 そのため夕日はゆみかが本気でキレているのではなく飽くまで演技であると信じ、ゆみかは夕日なら自分の行動の真意に気がついてくれると信じていたわけである。 ……お互い信頼強過ぎである。 ちなみにゆみかの加えた暴行一覧 金属バットで殴打 幾千の釘をたたきつける ナイフで頬を切り裂く 照明用ライトで殴りつける(未遂) クツを舐めさせる ついでに暴言集 「…わたし…ずっと、ずっとウザかったのよ!」 「あんたにはもっと思いしらせなきゃダメみたいね。わたしがいままで受けてきた苦しみぜんぶ!!」 「さっきから生きてる価値なさすぎだよー」 「いまのわたしを否定するなあああ!!」 「あははは! みんな死ねばいいんだーー!! あはははは」 「そこまでわたしのコト好きならクツなめなよ。なめたら親友になれるかもよぉ~~!?」 ※すべて夕日との絆が可能にした演技です。 ……この状況で最後まで「ゆみかは演技をしているだけ」と信じようとした夕日は褒められていい。 というか身体張り過ぎである。 ともかくこれにより二人の友情は一層強められたのである。 10巻以降のネタバレ 本名は道本愛子。 本当は46期生であり「河合ゆみか」としての経歴は全て嘘。 本編開始から4年前に入学しておりアカデミーへの恐怖だけを糧に課題に取り組み続けていた。だがある日課題に失敗し退学になってしまう。 死に物狂いで舞台裏であがき続けた結果オーディションに優勝し「河合ゆみか」の名を奪い表舞台に戻ることとなる。 その後でデビューまでこぎつけたが本物のゆみかのことが気になり、卒業できないでいた。 そんな時理事長に、「河合ゆみか」としてもう一度入学しデビューが出来れば名前を本物に返すと取引を持ち掛けられる。 そうして本物のゆみかのためだけにもう一度学園生活を送っていた。 ◆水野伊吹 内向的な15歳の少年。 歳の割にはかわいらしい外見であり作者及び作者の姉から女装が似合うと熱弁されている。実際作中では計3回女装させられた。 ……ネタバレ抜きだと意外と書くことないキャラだな。 作者コメントは『女装罰ゲーム』。 ネタバレ 実は48期生組に脅されて序盤から同期の情報を流し続けていた。内通者の存在はほのめかされていたが『課題3』にてついに明かされる。『課題2』ではゆみかに闇討ちしたりといろいろやっていたらしい。 当のゆみかは「脅されていたのなら仕方がない」と慰めようとするも夕日に「私が気が付かなかったら誰が犠牲になっても見捨てるつもりだったよね?」と痛い一言を食らい沈黙。『課題3』は1日にひとり実質的な生贄を差し出すルールだったので、その日は50期生の総意で水野が生贄となる。 ……が、犠牲を嫌う夕日が本気でそんなことをするはずもなく裏で逃がす準備をしていた。 だがその最中誰も予想できなかった事態により夕日が最悪のピンチを迎え、それをかばうため身代わりなり、退学となった。 ……夕日を守れたことで晴れやかな表情で退学となったが、その後モニターに映された『調教室』での彼は苦しみからかこの世のモノとは思えない顔芸苦悶の表情を浮かべていた……。 10巻のネタバレ ケジメをつけるため敢えて退学となった夕日。そして舞台裏では退学者たちが夕日に成り代わるための『オーディション』が行われていた。 ……そしてその中には水野の姿もあった。 調教室でよっぽどひどい目にあったのか心がねじ曲がってしまい、夕日を踏み台にのし上がることをいとわない残虐な性格になっていた。 オーディションでは水野の裏切りに動揺を隠せない夕日に対して徐々に優勢に立っていく。 そして特別審査役として現れた咲良にキスをして決意を伝えるという形で「咲良に片思いをする夕日」を演じ切りオーディションを合格した。 なんで作中初のキスシーンが男同士なんですかね。 そうして『赤羽夕日』として表舞台に舞い戻ることとなった。 その後本物の夕日も表舞台に戻るのだが『赤羽夕日』を賭けて戦うことになる。 ◆葛西誠 17歳。50期生の中では最年長でついでに背も高いが、実際はゆみかレベルで気弱な少年であり口数が少なくいつもおどおどしている。あと機転が利きにくいのかときたまわけのわからないことをして首を絞めることも。 実は実家は金持ちであり葛西自身もお坊ちゃん。そのため若干金銭感覚がおかしい面もある。 『課題2』までは順調に進んでいたが『課題3』にてとんでもないポカを犯しそのまま退学になった。『調教室』の中で佇んでいたところクイーンに取引を持ち掛けられ『課題4』にて便利アイテム『KASAI』として登場する。クイーン曰く『KASAI』を演じ切れば表舞台に復帰できるという約束だったらしい。そうして夕日たちの活躍もあり見事復活した。 普通なら心を壊してもおかしくないような『調教室』の中でも自我を失わず、「暗いところに閉じ込められるのは慣れている」と言い出すなど何か秘密があるようだが……。 作者コメントは『ユートピア回避』。 ◆横手陽菜 50期生最年少の10歳。夕日たちからは妹のようにかわいがられている。 押しに弱いが真面目な女の子。最年少ということもあり自分から動けることは少ないが仲間のために頑張っているいい子。 ゆみか並みにピンチになることが多く夕日たちに助けられる場面が多い。『課題4』ではついに車に轢かれた。まあなんとか無傷だったが。轢かれた時にとっさに顔をかばうあたりなかなかプロである。 作者コメントは『運気低迷中』。 実は腐女子であり妙、小瑠璃と組んでエロ同人を書いていた。 ◆守屋カルロ ◆佐久間杏樹 ◆梶虎太郎 ◆神奈汐里 ◆五十嵐蓮 ルールを分かっていなかったこともあり第2話で退学に。 メインキャラかと思ったら速攻で死亡するデスゲームキャラの鑑。 ◇48期生 メインとなる先輩組。2年前からアカデミーに在籍している。高城咲良の存在により、生徒たちの間には常に不安な空気が流れ続けている。 ◆高城咲良 夕日の中学時代の2つ上であり片思いをしていた憧れの先輩。……とはいっても取っ組み合いのけんかとかよくしていたようだが。あの夕日を女の子に戻すことができる唯一無二の存在。 アカデミーに入学しているはずだが48期生の中に姿は見えず現在行方不明。 尊大な口調の自信家な少年。その自信に見合うだけの天才的な演技力を持っており、アカデミーの中でも特に一目置かれた男だった。ついでに自他ともに厳しいタイプであったらしく中学時代は実践派で理論を覚えるのが苦手な夕日をよくなじっていた。しかし根はやさしく夕日がスランプに陥った時には遠回しだが温かい言葉をかけていた。夕日も今の自分があるのは咲良のおかげと考えている。 アカデミーに来てからもこの気質は変わらなかったらしく持ち前の行動力と推理力、どんな課題にも毅然と立ち向かうメンタル、何より周囲を気遣い不可能も可能にするカリスマから同期の中でもリーダーとなっていた。周囲は「咲良さえいれば大丈夫」と言い出すほどだった。 ……しかし実は2年前の課題により謎の不審死を遂げている。このことは48期生全員に暗い影を落とすことに……。 作者コメントは『そろそろ出番です』。 ネタバレ 実は生きている。現在は3年生として活躍している。 ◆望月怜士 現在の48期生のリーダー格。何故か常にヘッドホンを装着している。本人曰く目つきが悪いと言われがちだが実際はいたって勤勉らしい。 何故か課題以外の時間も役になりきっており本当の顔を見せようとしない。その上演技力が高くチンピラからフレンドリーな少年まで何でも演じられるために実際の性格すらどんなものなのかわからない。というか表情の変え方がかなり上手いためどんな役をやっても大体に合う。だが時折見せる素の顔には「たとえひとりになっても生き残る覚悟がある」と冷酷なものが見え隠れしている……。 『課題2』では凶暴な先輩である『矢車菊』を演じどっから持ち出したのか日本刀を持ちだして50期生を苦しめた。『課題3』では明るく無邪気な夕日の相棒である『黒花風露』を演じた。……というようにマジでどんな役でも演じられるため夕日を混乱させた。 2年前は咲良の親友だった。咲良の不審死をアカデミーの犯行によるものであると考えておりこの2年間その証拠を探し続けていた。彼の死以来心を閉ざしており、彼の遺言から「ひとりになっても生き残る」と考えるようになってしまった。そのため情に流されることを何より嫌う。実際夕日と分かりあった後も課題で敵になった時は割り切って接していた。そして常に役になりきっていたのは情に流されないよう、自分ではない誰かを演じ続けていたかったから。一応『課題3』のあとからは夕日に素を見せるようになった。素の性格はややガラが悪いが真摯に役者を目指している少年である。 作者コメントは『髪の毛かきにくい』。ごもっともです。 ◆十文字静 ネコ目ロリ巨乳先輩。 序盤から登場していたがメインを張るのは『課題4』から。そこで夕日たちと組んで立ち向かうことになる。 冷静沈着で冷酷に見えるほどの合理主義者。個人の感情よりも公平に全体の利益を考える。大きなものを守るためなら小さな犠牲もいとわない。個人の感情で動こうとする夕日のことを疎んでおり最初は厳しい態度をとり続けていた。だが『静』という個人も含めて捨てているため、失敗の多い夕日を嫌ってはいるが最低限の忠告をするだけで余計なことは言わず、彼女に利用価値がある間は見捨てずにいた。ここら辺は合理主義者ゆえか。また課題中に熱を出した際も全体のことを考え誰にも言わず耐えていた。 実は入学当初は今とは真逆の気弱で純朴な少女だった。誰だお前レベルでかわいいので必見。咲良のカリスマを信じておびえながらも毅然とアカデミーに立ち向かっていたがある日の課題で咲良が死んでしまう。そのことで何もできなかった弱い自分を恨み、「強い自分を演じなければここでは生きていけない」と今の性格になった。夕日のように理想を追い求めたい気持ちもあるが、咲良のことが負い目で合理的にしか動けないでいる。 ……おっぱいは本当に大きい。7巻裏表紙では横乳が拝めるがすごいサイズになっていた。 作者コメントは「気合で解熱」。実は『課題4』での熱はいつの間にか回復している。 ◆富田疾風 眼帯をかけたとげとげしい態度の先輩。……もっとも素は3枚目らしくオフの時は調子のいいことを言って怜士や静ににらまれているけど。 静と違った意味で合理主義者であり仲間をあまり信用していない。2年前は咲良を最も頼りにしていた同期だった。そのため咲良の死について「咲良を頼りにして何もしなかった自分のせい」と考え、仲間にドライに接するようになった。 実は女好きでありよくナンパっぽいことをしている。役者になるのもモテるためらしい。特に静にはひとめぼれだったらしく今もよくアタックしている。というか初対面でかけた言葉が「ところでキミおっぱい大きいね! オレとつき合おうぜ~~!」だった。よくアカデミーに入れたな……。2年前ならともかく現在の静には言うたびに殴られている。というか尻にしかれている。夕日曰く一応両想いらしい。 作者コメントは『チャラチャラ眼帯男』。 ◆熊谷健 ダウナーな14歳。……14歳にはとうてい見えない老け顔。なぜかクマを模したパーカーを着ている。もしかしたら名前にかけているのかもしれない。 物静かで口数は少ないが結構言いたいことはいうタイプで主に疾風に対してのツッコみ役になっている。疾風があまりにも調子乗り過ぎているとも言う。 こんな性格のために今まで人に引っ張ってもらう人生だったが、それゆえに疾風と同じく咲良の死に後悔し続けていた。 葛西と同じく実家は金持ちで許嫁がいるらしい。 作者コメントは『お坊ちゃま(許嫁アリ)』。 ◇49期生 咲良の死によって余裕がなくなった48期生に厳しく指導されており常におびえた態度でいる。 ◆御園小瑠璃 ロリ担当の13歳。というか4頭身くらいしかない。前髪がやたら長く目までかかっており表情がよくわからない。 一人称が「うち」で偶に言葉が訛っているため関西人疑惑がある。 同期の中でも特に48期生におびえており、目を付けられないように必要最低限のことだけをやる消極的な少女。48期生に逆らえず生きることで精いっぱいな自分に嫌気がさしている。 しかし48期生には事情があることをそれとなく理解しており、事情を知らない夕日が静たちを責めた時にはやんわりとかばっていた。 作者コメントは『チラリズム要因』。多分瞳のことを言っている。 ◆毛利妙 小瑠璃と同じくロリ担当の12歳。 本作の登場人物にしては珍しく歳相応に明るく無邪気な性格。まだ幼いためにかちょっとひとこと多く、迂闊な面がある。 小瑠璃ほどではないが48期生におびえており夕日が余計なことをしないように忠告し続けていた。 幼いが1年間ここにいたせいか、役者について割り切っている節がある。 ぶっちゃけメインキャラの中で一番活躍が少ない気がする。 作者コメントは『いろいろ不器用』。 48期生&49期生はあと20人くらいいるが実質的にモブキャラなので割愛。 作者コメントで『ちっともキャラが立たない』とか『所詮モブ』とか言われてしまっている。 双子の女子生徒とか面白そうなキャラもいる。 ◇3年生 ◆阿部美雪 3年生の課題から登場する少女。……とはいっても夕日の策略によりあっさり退学となったが。 そして夕日が退学となり舞台裏を奔走していた際に再登場する。 長年のアカデミー生活から最早課題をクリアして卒業することしか考えられないでいる。要するに精神にちょっと異常をきたしている。といってもオーディション経験者で生き残るために他人に成り代わり、動機が全員他人に成り代わっているという常軌を逸脱した状況のためまあ普通狂いそうなものだが。 根はツンデレ気味であり決して悪い子ではない。 何故かゆみかを恨んでいるようだが…… その正体 本名は河合ゆみか。 「阿部美雪」は生き残るためにオーディションで誰かから奪い取った名前。ゆみかが名乗っている「河合ゆみか」は彼女がオーディションで奪ったもの。 ゆみかの「いじめの復讐で傷害事件を起こして少年院行きになり家庭崩壊を起こした」という経歴は本来彼女のもの。 最初こそ自分の名前を奪ったゆみかを恨んでいたが、夕日の説得やゆみかの事情を知って少しずつ心を開いていく。 ◇教師陣 ◆遠藤先生 白目が極端に大きく見える謎のメガネをかけた男性教師。 「~のだ」という口調で話すマイペースな男。ネタ的な意味で割と人気が高いらしい。キャラが濃すぎてそこそこ出番がカットされたとか。 去年までは主要講師であったらしいが、レディ・クイーンにその座を譲ったことにより今年からは補助に回っている。大胆な指導を行うレディ・クイーンと理事会の板挟みになっている。 実はメガネ外すと作中屈指のイケメン。 ◆理事長 50年前にこの学校を設立したアカデミーの最高責任者。 その立場ゆえに普段は姿を見せずやたらグロテスクな人形を介して会話をしている。 その正体は謎に包まれているが……。 演技力万能説を決定づけた人。 【即興演劇】 上述の通り本作におけるデスゲーム。ライフを保ちながら課題を成功に導いていくのがキモとなる。 ◆課題1 [内容] あなたたち十人はアカデミーの新入生 しかし担任のレディ・クイーンはおそろしい殺人鬼! はやくにげないと一人残らず殺されてしまいます このアカデミーから脱出しようと奮闘する即興を二十四時間おこないなさい [配役] 赤羽夕日:神代剣 15歳(男)カリスマで自信家。みんなを引っぱる行動力がある。 河合ゆみか:姫小百合 15歳(女)自己中なギャル。ワガママで文句ばかり 横手陽菜:淡雪てまり 15歳(女)まがったコトが大キライなインテリ美少女 水野伊吹:あづま紅 弱虫で人に口ごたえできない臆病者 葛西誠:上総紅葉 ドSで手に入れたいものはすべて手に入れる男 レディ・クイーン:レディ・クイーン 非常で残酷で生徒から恐れられている 初見殺しの課題1。要するにレディ・クイーンから逃げつつ学園から逃げるというもの。 電流が流れる扉をはじめとして至るところにトラップが仕掛けられているなどガチで殺しにかかってきている。 演技の勉強をしに来たはずなのにいつの間にか命の危機に巻き込まれた生徒たちはパニックに陥り、結果的に10人中5人が退学となった。 しかも退学になった5人のうち4人は、最初に犠牲になったカルロを助けようと戻った結果クイーンに配役の放棄と見なされたためなので後味が悪い。 この課題はあくまでもリハーサルであり、夕日たちはここから本格的な課題に巻き込まれることとなる。 ◆課題2 [内容] 1年生:この教室の生徒たちみんなで1か月間青春しなさい 2年生:1か月間どんな手を使ってでも1年生を退学に追い込みなさい [配役] 1年生:課題1と同じ 望月怜士:矢車菊 他の2年生は不明 本格的に始まった課題。今回からライフ制度が設けられており1年生が青春をすればライフが増え出来なければ減る。そして2年生の課題は退学に追い込むことだがライフ0=退学というルールなので、基本的には1年生のライフが減れば2年生は増えることになる。逆もまた然り。そのため2年生は1年生が青春の演技をできないように暴行を加え続けた。 というように相反する課題であり1年生と2年生はどちらかしか生きられない。 48期生が一番ピリピリしていた時期であり、割と容赦なく1年生を殺しにかかった。2年生の武装は確認できるだけで日本刀、バトルアックス、さすまた、ナイフ、釘バット、大鉈、長爪など。どっから用意したのかは永遠の謎。しかも怜士は日本刀を課題3でも使っているし。2年生が武器を構える中ひとりだけ飴をなめてイキっているだけの小瑠璃ちゃんはかわいい。 課題の攻略方法 夕日がレディ・クイーンに取引を持ち掛け、自分以外の1年生を2年生に進級させた。 これによってゆみかたちの課題は夕日ひとりを退学に追い込むことになり、夕日の課題はひとり青春をすることになる。 実はライフ0で退学になるルールだが、ライフを一定数集めなければクリアできないとかそういうルールは一切存在しない。 そのため課題期限である1か月後までライフをひとつでも保っていればクリアできることになる(だからといって何もしなければ「配役を放棄した」としてライフを減らされるが)。 ゆみかたち2年生は夕日に暴行を加える演技をして、そして夕日は2年生にあらがう演技を続けることを「自身を退学に追い込もうとする上級生に抗う青春物語」に見立て、1年生と2年生の課題内容を両立させた。 これによってライフを一定に保ちクリアする算段だった。 ……しかしその最中ゆみかが離反し、夕日を本気で殺そうとする。 その真意と顛末はゆみかのネタバレにて。 まあ結論から言うと課題をクリアし、夕日も2年生に進級した。 ◆課題3 [内容] 今回みなさんは「探偵」としてこのお屋敷の主であるレディ・クイーンの食事会に招かれました。 しかし事件が起こります。被害者は客人の一人。死体は警察が搬送した直後です。 昨日からお屋敷に出入りした者がいないことから犯人はみなさんの中にひそんでいます。 この状況から自由に演じてください。 期限は1か月 「探偵は犯人を推理し捕らえなさい」 「犯人は探偵になりすまし逃げ切りなさい」 毎日17時。集めた証拠を元にわたしの前で犯人を推理してみせてください。 [配役] 赤羽夕日:考えるより感じろがモットーの名探偵「有明菫」 河合ゆみか:探偵ごっこが大好きな異国のお嬢様「エミリア・ソンチフォリア」 望月怜士:菫の相棒でわりと常識的な名探偵「黒花風露」 水野伊吹:自分のペースが乱されるのがきらいな理数系「小峰楓」 葛西誠・十文字静・横手陽菜:信濃三兄妹 富田疾風:熱血探偵「羅生門かずら」 今回はミステリー。学校を探索し証拠や暗号を見つけていくことによって事件の真相を探っていく。二転三転するどんでん返しが魅力的な課題。 この課題ではクイーンが「今回一番優秀な成績をおさめた生徒はここからでられます」と発言したため全員が沸き立つこととなった。 学校側に渡された資料によると「事件は2年前の5月21日。被害者の名前は朝倉若也」というもの。実はこの課題は本当に起きた事件を再現しており、夕日たちは本物の未解決事件に挑むことになる。 夕日は怜士とまさかのコンビを組むことになり、上述の通り「黒花風露」は明るい少年探偵だったため「矢車菊」とのギャップにビビっていた。 この課題の難しさは毎日17時に投票で犯人が誰であるかを選ぶこと。犯人として選ばれた人間は退学処分とされる。推理が進まなければ毎日ひとり生贄を差し出すこととなるという人狼ゲーム状態。そして課題は1か月で2年生は31名なので犯人を見つけられなければ2年生は全滅する。 さらにキャラ設定用紙に「犯人役」という文字は存在しないことが発覚し……。 真の事件 実は渡された資料に書かれていた事件はフェイク。 情報をよく見ると最後に「…という舞台設定の下開始されたD・A・アカデミーの課題の最中に起きた事件」と書かれている。 本当の事件概要は「事件は一昨年の6月16日。課題の即興演劇終了間近の朝アカデミー生徒の死体が発見された。被害者の名まえは高城咲良」というものだった。 48期生が2年前課題中に咲良を殺された事件の真相を暴くというのが、今回の本当の課題。 2年前の課題内容は「キミたちはまだ13歳という朝倉若也くんを殺して逃亡中の殺人犯。配役を生かしもっとも殺人犯としてふさわしい演技をした者があらわれた時点でこの課題は終了する」というものだった。要するに「殺人犯の逃走成功」、言い換えれば「学園から出る」ことがクリア条件。 ついでに当時の配役は 高城咲良:黒花風露 望月怜士:信濃秋桐 十文字静:有明菫 熊谷健:羅生門かずら であった。配役名自体は今回の事件と同じものが使われている。 2年前の顛末は咲良の死によって課題は「中止」となり、次の日からは何事もなかったかのように新しい課題が開始された。 なお学校側曰く咲良の死因は「不明」。 さらにクイーンが「犯人はこの中にいる」と言ったため、咲良を殺した犯人は自分たちの中にいると48期生は互いに疑心暗鬼を深めていく。 だが水野の調べで「中止」になったはずのこの事件には課題をクリアした人物が一人いることが発覚し……。 事件の真相 咲良は実は生きていた。というか、死んだふりをしていただけだった。 2年前の課題のクリア条件が「殺人犯の逃走成功」で終了条件が「もっとも殺人犯としてふさわしい演技をした者が現れる」こと。 そのため咲良は死を演じて搬送され学園の外に出ることによって「殺人犯の逃走成功」という条件をクリアしたのだった。そして『死体役』という「もっとも殺人犯としてふさわしい演技をした者」が現れたため課題は終了となった。 つまり二年前の課題は「中止」したのではなく、クリア者が現れたことで「終了」していた。 ついでに言うと2年前も現在もこの課題のクリア方法はこれしかないのでクイーンの「今回一番優秀な成績をおさめた生徒はここからでられます」というのはクリアするなら必然的にここから出来る必要があるという意味。 ということで結論は咲良は死んだふりをしたということだが、即興演劇としては死体役を演じて自殺したということなので殺したのは咲良自身ということになる。 よって犯人は咲良が2年前に演じた黒花風露。 現在のキャラ設定用紙に「犯人」という文字が無かったのはこのため。 ◆課題4 [内容] 期限は一週間 「人生すごろく」をプレイし三チームでゴールを競い合いなさい 1位「3年生への進級試験を受ける権利」 2位「ここ3か月で失ったライフの全回復」 3位「全員退学」 [配役] 全員:m9(^Д^) 人生すごろく編。後半の怒涛の伏線回収が魅力。 自分自身(=おまえ自身=プギャー)を演じながら演劇人生を模したリアル人生すごろくをするというもの。うさぎ、パンダ、ネコの3チームに分かれ順位を競っていく。……ちなみに生徒たちはチーム名に対応した動物の耳をつけることになる。うさ耳をつけたゆみかはかわいい。猫耳をつけた夕日と静先輩もかわいい。うさ耳をつけた怜士は……うん。 だがアカデミーの人生すごろくがまともなはずもなく「車に轢かれる」というマスでは本当に轢かれたり、「カラオケを200曲歌うまでコマを進められない」とあったり肉体的・精神的にキツイものとなっている。ついでに危険なマスに止まってしまった場合死亡扱いになり、助けることが出来なければ退学となる。 さらに最下位になったチームが全員退学となるため生徒たちは徐々に焦っていくこととなる。 今回はライフが資金扱いとなっており1ライフ1万円相当として使える。逆に「1万円を落とす」というコマがあればライフを失うことになる。借金をしてライフを増やすこともできるがクリア時点で借金が残っていた場合即刻退学になる。 また「鉢合わせバトル」というルールがあり同じマスに止まったチーム同士は勝負をして、負けた方はアイテムを持っていかれる。渡すアイテムが無い場合はチームのメンバーを引き渡すことになる。その場合引き渡されたメンバーはチーム変更という扱いに。 初のチーム戦でおこなう課題だが前述の通り夕日は正義感が強いあまり協調性が低いため、一時の感情で動いてチームの輪を乱し、前半はかなり苦戦を強いられた。その上鉢合わせバトルで仲間の大半を持っていかれたため静とコンビを組んで戦うこととなる。 課題の攻略方法 鉢合わせバトルではチームメンバーを奪うことが出来るが、もしメンバー全員を奪えれば実質的なチームの合併が出来る。 これを繰り返していけばチームはひとつとなり最下位は存在しなくなるので誰も退学せずにクリア可能。 ◆面接 [内容] あなたがこの進級試験を合格するために失ってもいい仲間の名まえとその理由を答えなさい 3年生進級試験として出された課題。2年生が進級するためにひとりを生贄に選ぶこととなる。 犠牲を出すことを嫌う夕日は本気で悩むが……。 課題の攻略方法 夕日が選んだのはレディ・クイーン。 「レディ・クイーンは私たちにとって仲間です!」と連呼し続けた。 ぶっちゃけ屁理屈であるがクイーンの「場の主導権を握り空気を変える」という演技力を2年生全員の勢いで押し切ることによって再現し反論させず押し切ろうとした。 全員の白々しい演技が見れます。 しかしクイーンに「わたしはあなたたちの仲間なんかじゃない。敵よ」と論破され場の主導権を握り返されてしまう。 ……だがその言葉に反応したゆみかが、 「敵と考えていた」 ↓ 「分かり合う気がなかった」 ↓ 「舞台は全員の心をひとつにするものであるにもかかわらず、それを拒んでいた」 ↓ 「そんな実力でなにがプロフェッショナル? 乙女香澄、いますぐ女優をやめるべきね!(顔芸)」 と再論破し、ゆみかたちの役者としての考えに納得したクイーンが全員の進級を認めた。 ◆3年生の課題2 [内容] D・A刑務所所長レディ・クイーンが戻るまで囚人と看守に分かれ監獄生活をおくりなさい。 [配役] 赤羽夕日:冷徹な看守長「駿河蘭」 望月怜士:新人看守「蓮華升麻」 熊谷健:新人教育係「苗代ぐみ」 高城咲良:孤立した看守「御所左近」 毛利妙・阿部美雪:一般看守 ※残りは囚人役 リアルスタンフォード監獄実験。今回から咲良が参戦する。 今回の課題では配役ごとにセリフが提示されており即興演劇の中でそのセリフを話すことによって達成率が上がっていく。夕日たちは達成率を上げることが課題のクリア方法だと考えるが……。 「役と現実の区別がつかなくなる」という有名な超危険実験の再現だけあり夕日たちの精神を最も苦しめた課題。演技であったとしても刑務所という非日常の場所では精神が疲弊していくことになる。そのため相手は達成率を上げるために演技をしているのか、本当に苦しんでいるのかを見極める必要がある。 さらに答えは明示されていないがNGワードも設定されておりそれを口に出せば退学となる。 さらにクイーンは「全員が牢屋から出るまで刑務所に戻らない」と囚人側を全滅させることを命じる。 これに対し咲良は「怜士とともに退学になった生徒を復帰させる方法を考えている」と告げたため夕日は彼を信じ全員にNGワードを踏ませることを決意する。 だが怜士は復帰させる方法など知らないと言い出し……。 ネタバレ 仲間を切りはなしたあとにとりもどす…… そんな方法、本当はないんじゃないの? わたしを誘導してわざと仲間を犠牲にさせたの? やっと気づいたのか おまえが気づくまで15人が犠牲になったぞ かわいそうに 咲良は最初から犠牲を出すことを前提に考えており、そのために夕日を利用していたのだった。 この事実にキレた夕日は駿河蘭として咲良を檻に入れる。 ……その日から夕日の行動はおかしくなっていく。 セリフの書かれたタブレットを全員分没収し、その上で自分に対して出来る限り話すように命令した。まるでムリヤリNGワードを言わせようとしているかのように。 さらに看守たち全員を囚人として檻に閉じ込め処刑すると宣言した。 仲間たちはあまりの変貌に自棄を起こし全員を退学にしようとしているのではないかと考えるが……。 ~ネタバレ~ 夕日の真の目的は囚人たちに脱獄を起こさせることにより全員が牢屋から出た状態をつくること。 そのため自分以外が全員囚人という圧倒的に囚人側に有利な状況をつくり、必要以上に冷酷な看守を演じて囚人のヘイトを集めようとした。自棄になったように見せかけたのも「自棄を起こした赤羽夕日」を演じ暴動を起こしやすくするため。 つまりすべて演技である。 ※演技です。 作者「夕日が嫁に行けなくならないように顔芸控えたつもりが、時すでに遅しな雰囲気♡」 そして咲良の煽動もありついに囚人による暴動がおこる。 夕日はけじめをつけるため咲良と1対1の勝負を挑む。頭脳戦の末咲良がNGワードを踏むように誘導し退学に追い込む。 これにより条件を満たしクイーンが帰還し課題が終了する。 だが夕日は犠牲を出したうえでの勝利が認められないこと、学園の秘密を知ること、そして咲良の真意を知ることのためにクイーンを挑発し、敢えて退学になる道を選ぶ……。 ◆特別課題 [内容] 起・生徒全員が力を合わせて脱出を試みる 承・しかし内部分裂が起こり生徒の半数が退学に! 転・残った生徒たちは思いがけない行動に出る 結・生徒たちは脱出に成功したが一人の生徒だけがアカデミーに取り残される イエス・アンドの即興で台本通りの舞台をつくりあげなさい 実質的な最終課題。退学となり舞台側で退学者たちに呼びかけ暴動を起こした夕日。連帯責任として全員の自我のリセットが宣告されることとなるが、最後のチャンスとして学園を脱出するための課題を行うことになる。 キモとなるのは演劇において基本中の基本と言われる「イエス・アンド」。相手の言葉を否定せずに肯定していきそこから話を広げていくという演技手法。相手の言葉に「ノー」や「バット」で返せば「イエス・アンド」が出来ていないとして即退学になる。「ノー・バット」が使えないのが恐ろしいところであり一度誰かが言い出した設定は覆せないということになる。 さらに相手の感覚を汚染するほどの演技力を持つレディ・クイーンも参戦し即興演劇は混沌を極めていく……。 追記・修正はアカデミーに入学してからお願いします。 出典:出口ゼロ、1巻、瀬田ハルヒ、講談社、2013年 出典:出口ゼロ、2巻、瀬田ハルヒ、講談社、2013年 出典:出口ゼロ、6巻、瀬田ハルヒ、講談社、2014年 出典:出口ゼロ、9巻、瀬田ハルヒ、講談社、2015年 出典:出口ゼロ、11巻、瀬田ハルヒ、講談社、2016年 出典:出口ゼロ、12巻、瀬田ハルヒ、講談社、2016年 出典:出口ゼロ、14巻、瀬田ハルヒ、講談社、2017年 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 今回の演劇・・・は残念ながら出口ゼロ! -- 名無しさん (2020-09-06 13 30 54) これどんな事態になっても大抵の事は演技でした!でひっくり返せるな… -- 名無しさん (2020-09-06 14 02 53) ラスボスの強さが「演技達者で擬態が上手いから」で今一つ伝わらないのが… -- 名無しさん (2020-09-06 16 42 02) ブックオフで見つけたので何冊か買って来た……キャラ濃っゆい!! -- 名無しさん (2020-09-06 18 35 01) 演技ってなんだよ(哲学) -- 名無しさん (2020-09-08 00 12 40) ラスボスが噂屋の上村滝太郎(コスプレキャラになりきると身長、性別、記憶、手相等もなり切る、人どころか人形にもなりきれる……ぶっちゃけ這い寄る混沌の化身)みたいな演技能力で草生えたわ、本当に人間か…? -- 名無しさん (2020-09-16 03 03 16) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2592.html
夜、陽気に賑わう酒場に、一人の男が入ってきた。 マントを着けているが、身なりからすると貴族とは思えない。 幅の広い帽子と、担いでいるこざっぱりとした荷物からすると旅人の様だ。 だが、酒場の喧騒の中その男に注目する者は居なかった。 その男は、大声で歌っている男の側を通り抜け、踊っている者たちを押しのけ、喧嘩をしている連中を避けてやっとカウンターにたどり着いた。 「お隣よろしいかな?」 緑色の髪の女に声を掛け男は席に着いた。 声を掛けられた女は気だるそうに顔を上げた。 「はん?…あんた誰よ?……さっきまで居たボーヤは?」 かなり呑んでいるらしい。ワリと整った顔は酒の為に火照っている。 年齢は二十代後半ぐらいだろか。 「坊やって…こいつの事かい?」 足元を指差す男。 見ると16、7の少年が酔いつぶれて寝ている。 「そうよ…いや、違ったかも………もうどうでもいいわ。マスター!もう一杯!」 「それじゃあ」 足元の少年を跨いで席に着く男。 「僕に奢らせてくれないか?」 「あら~いいの?じゃあ一番高い奴」 「おいおい…まあいいか。僕にも同じのを頼むよ。僕はジャック。君の名前は?」 少しの間、酒が注がれているグラスを見つめてから、女は答えた。 「…マチルダよ」 「マチルダか…ステキな名前だ」 「あら、口説いてるの?」 「そう聞こえるかい?」 グラスを受け取ると、ジャックはマチルダに向き直って言った。 「乾杯しないかい?」 「何によ」 「僕らの出会いに」 「プッ。何よそれ」 「では、アルビオン共和国の戦勝一周年を記念して」 「いいわよ」 「乾杯」 「乾ぱ~い」 神聖アルビオン共和国がトリステインに宣戦布告をしてから2年。 戦争はたった1年で終結してしまった。 当初、トリステインとゲルマニアが同盟を組むというと言う噂もあったのだが、開戦とほぼ同時に反故にされてしまった。 さらにトリステインのカリスマであるアンリエッタ王女が、開戦直後のタルブで戦死してしまったのだ。 突然の悲報に兵士達の士気は落ち、王宮勤めの貴族たちはアルビオンの事よりも、王女をタルブへ行かせたのは誰か?と責任を押し付け合った。 その様な状態では『空の怪物』『羽を持つ悪魔』『灰の塔』等とあざなされるレキシントン号率いる空中艦隊と戦えるはずも無く、トリステインはアッサリと降伏したのだった。 その後、ジャックとマチルダは他愛も無い話をしながら酒を楽しんでいた。 深夜に近づいているというのにあたりの騒音はいっそう酷くなってきている。 「所であんた仕事は何?あ!ちょっと待って当てるから……吟遊詩人?」 「ハッハッハ、何でそう思ったんだい?」 「いや、何か帽子がそう見えたからね。で、本当は何さ?」 「こいつだよ」 そういってジャックはマントをめくって見せた。 「杖…あんた貴族かい」 マチルダの顔が少し険しくなった。 「いやいや、傭兵さ。とっくの昔に没落しててね。貴族制が廃止されたんで少しスカッとしてるよ」 「フフ、あたしもだよ」 「君も…するとやっぱり傭兵でもやってたのかい?」 「まあね。この戦争のおかげでちょいと稼がせてもらったよ」 頬杖をつくマチルダ。 そんなマチルダにジャックが質問した。 「戦争の前は何をやっていたんだい?」 「何って…まあ色々さ」 「色々とは?」 「…レストランとか、宿屋で働いてたよ」 「それだけじゃないだろう?」 「…どういうことだい?」 ジャックの顔が険しくなった。 「魔法学院でも、だろ?」 「フン!傭兵にしちゃ礼儀正しいと思ったら…あんた何者だい?」 袖口に隠し持っている杖に手を掛けるマチルダ。 「早まるな」 手で制するジャック。 「ちょっと話を聞きたいだけさ」 「話って?」 杖に手を掛けたまま怪訝そうな顔になるマチルダ。 「あの日の事をだ」 「あの日…」 マチルダの顔に、一瞬怯えが過ぎった。 「そう。あの日だよ」 ジャックはマチルダにグッと顔を寄せた。息が掛かるぐらい近くに。 「…一体何があったんだ?」 「何って…」 喧騒に掻き消されそうな声で呟くマチルダ。 「3年4ヶ月前の春の召喚の儀式の日。トリステイン魔法学院の教師・生徒・使用人全員が死んだ。何故だ?」 「……」 「トリスタニアで検分書を読んだよ。全員即死。殆どの者に外傷は無い。被害者の死んだ場所はわりとバラバラで、厨房で死んでいた者。 洗濯物の山に埋もれていた者。廊下に倒れていた者。木に寄りかかっていた者。生徒全員が居眠りしている様に机に突っ伏して死んでいた教室も在るそうだ。 3人ほど、首の骨が折れていた者があったな。フライ中に落ちた様だが、フライを使ってて落ちるか?普通。落ちたために死んだのではなく、死んだために落ちたんだろうな。 そして二年生だけは全員サモン・サーヴァントを行っていたであろう広場で死亡していた…」 ジャックは溜息を付く様に一旦言葉を切った。 「検分書に因ると、二年生の誰かが悪質な病気を持った生物を呼び出したのだろうとある。確かに病気なら被害者たち殆ど無傷という説明が付くかもしれない。 だが、明らかに何者かから逃げて、狼に怯えた羊のように数人で寄り添って死んでいた者たちも見つかっている。病気の感染者から逃げたのか?違う。感染すると即死するのでこれは違うだろう。 では病気を持った生物から逃げていたのか?それも違う。スクウェアのメイジ達が検査したが生徒と生徒の使い魔以外の痕跡は見られなかった。 …というか、病原体や毒物の痕跡すら全く見られなかったのだよ!そしてそんな大惨事のなか…君だけが生き残った。何故だ!!」 ジャックに両腕をつかまれ、ビクッとするマチルダ。 「あ、あたしは……」 一瞬言葉に詰まる。 「あたしは何にも知らないよ」 ジャックの目が鋭くなった。 「隠してもために成らんぞ…」 「隠してるんじゃあない!本当に何も知らないんだよ!!あの日あたしは…」 マチルダことロングビルは辟易していた。 魔法学院に潜り込んだはいいが、あのスケベじじいが終始セクハラをして来るわ、忌々しい白鼠を使って下着を覗こうとするわ、あまつさえ昨日は着替えを覗かれたのだ。 これも辛抱、宝物庫からお宝を頂くまでの我慢だ!お宝さえ手に入ればこんな所さっさと辞めてやる!!ついでにセクハラの事を上に訴えてやろうか。 そういえば、今日は使い魔召喚の儀式があるんだっけ?使い魔を手に入れてハシャぐあまり、覗きをやろうとする生徒がいるから気を付けろってシュヴルーズが言ってたが、やれやれそんな奴はオールドオスマン一人で十分だよ… 等と考えながら学院長室の前に来たロングビル。 ノックしてから「失礼します」と声を掛ける。 ………………… おかしい。 いつもならスケベじじいが浮かれた声で招き入れるというのに、返事が無い。 「失礼します。入りますよ」 ドアを開けて中に入ると、いつもの席に座っていたオスマンが、ハッとこちらを向いた。 その瞬間、ロングビルは心臓が締め付けられるような嫌な感じを覚えた。 こちらを見たオスマンの顔には、はっきりと恐怖が表れていた。 何?何がどうしたのよ?まさかフーケだとバレた?!いや、そんな筈は無い! もしフーケだとバレたとしても、オスマンが恐怖を抱くだろうか?このあたしに。 ここに勤め始めてから初めて見たオスマンの恐怖。他人の恐怖が、ロングビルに言い知れぬ不安を与えた。 「ど、どうかなさったんですか」 オスマンはロングビルの方と遠見の鏡の方を交互に見た。 「大変な…大変な事が起こったんじゃ!!こ、こんな事が!!」 「オールドオスマン。落ち着いて下さい」 と言ったものの、自分も落ち着けぬロングビル。 「何が起きたのですか?」 「こ、これは!こんな事が!!まさかこんな!これはどういう事なんじゃ!!??」 日ごろからボケた様な事を言うオスマン。 しかし、これは違う。これはボケ老人の戯言ではない! 知能の高い者が理解不能の状況を目の当りにして混乱しているんだッ!!。とロングビルは思った。 オスマンはロングビルと遠見の鏡の方を交互に何度も見ている。 「ああ!何ということじゃ!!これは…そ、そういう事か!何ということじゃぁああ~!!!」 叫ぶと同時にイスから立ち上がり、ロングビルをビシッと指さし指示を出す。 「ミス・ロングビル!!急いでぜんs――」 指示はそこで途切れた。 唐突に。何の前触れも無く。糸が切れた操り人形が倒れるように、オスマンは崩れ落ちた。 「オールドオスマンッ!!」 持っていた書類を投げ出し駆け寄るロングビル。 鼻の前に手をかざすが、呼吸が無い。 首筋に指を当てるが、脈が無い。 死んでいる。 死んでいる、という事には多少慣れていた。 色々危ない橋も渡ってきた。 死を覚悟した事もあった。 目の前で人が死んだことも一度や二度ではない。 もちろん…殺した事もだ。 だが… だが……この『死』は異常過ぎる!! 矢を射られる訳でもなく、氷を射られる訳でもなく、炎に焼かれる訳でもなく、岩に潰される訳でもなく、唐突に『死』が現れた。 どうする?助けを呼ぶか?いや、死んだ原因は何だ?その原因はまだここにあるのか?オールドオスマンをも殺せるような原因が。 このオールドオスマンを殺せる…? 背筋に激しい悪寒が走った。 胃の中から何かがせり上がってくる。 駄目だ、助けを呼んでいる場合ではない!宝物庫なんて知ったこっちゃあない!!逃げるんだ!! 自分の盗賊としての勘がそう叫んでいる。 部屋を駆け出したロングビルは、手近な窓を見つけると、そこから飛んだ。 今まで出したことも無い速度で。 自分の荷物さえも置いて。 三日後。 トリスタニアの宿屋で、学院の人間が全員死んだと聞いたロングビルは、しばらく震えが止まらなかった。 「それだけか?」 ジャックの声は、落胆した声で聞いた。 二人は多少静かな方へ席を移していた。 「そうよ。だから言ったでしょ、何も知らないって…がっかりさせて悪かったね」 「いや」 気を取り直すようにジャックが言った。 「疫病ではないと確信できただけでも進展さ」 「フ。目の前で死なれて、その死体を触ったあたしが死ななかったからね」 と自嘲気味に言ってからグラスを煽るマチルダ。 酔いもスッカリ醒めてしまった。 「では僕はこれで失礼させてもらうよ」 そう言って席を立つジャック。 「協力を感謝する」 歩き出そうとした所をマチルダが引き止めた。 「ねぇ…一つ聞いて言いかい」 「何だね?」 「…あんた何でこの事件を調べてるんだい?」 「何でそんな事を聞く?」 「いや、何か随分がっかりしてたからさ…ちょっとした好奇心だよ」 「………大した事じゃあない。トリステイン魔法学院に許婚が居たんだ。それだけさ」 「そう。悪い事聞いちゃったね」 「いや。では今度こそ失礼する」 そう応えると、ジャックは酒場の喧騒の中へ消えていった。 一人残されたマチルダは、少し悩んでから、次のボトルを開ける事にした。 許婚か……一体どの『教師だったんだろう』…。…シュヴルーズ? 「まさかね」 呟いてから、新しいワインに口を付けた。 魔法学院で一体何が起こったのか?ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドは生涯この謎を追い続けた。 家庭を築いて後も、暇を見つけてはトリステイン魔法学院跡地に赴き、時には家族と、時には一人で調査を続けた。 しかし、結局最後まで何も判らぬまま、その生涯を閉じる。 では、何が起きたのか?時は3年4ヶ月前に遡る。 春の召喚の儀式の日。 進級試験に臨んでいたルイズは、同級生が何の問題も無く使い魔を召喚して行った後に、自分が召喚したものが信じられなかった。 「……先生!召喚のやり直しをさせてください!!」 ルイズが叫ぶ。 現れた物は、一人の『おじさん』だった。 何の変哲も無い、普通の、どう見ても平民にしか見えない『おじさん』だった。 青い帽子を被り、パイプを咥え、青緑の上着を着ている、無精ひげを生やした『おじさん』……。 到底、使い魔にしたい相手でもなければ、コントラクトサーヴァントしたい相手でもない! 「残念ながら、ミス・ヴァリエール。儀式のやり直しは許可できません」 監督をしていた教師のコルベールが言う。 ルイズにとっては無情な言葉だが、コルベール本人も前代未聞の出来事にこれ以上の事を言えないのだ。 「そんな!!でも――」 「すみません」 「!!」 いつの間にか、コルベールとルイズのそばに来た『おじさん』。 「ちょっと質問したいのですが」 「な…なんでしょうか?」 コルベールが答える。顔に少し、緊張の色が見える。 「サンレミの病院は、どちらにいけば良いのでしょうか?」 質問しながら、帽子を取る男。 「サン・レミの…病院ですか?」 「何言ってるのよあんた。それより引っ込んでなさい!今は取り込み中よ!しかも!あんたのせいでね!」 「おや?」とルイズの顔を覗き込む男。 「な、何よ!」 「ちょっと待って。この私の事知ってますよね?そうでしょう?私ですよ」 知ってるんですか?という顔のコルベール。 「知らないわよ!こんなおっさん!見たことなんて無いわ!」 「そうですか…でも、今わたしを見て感動したでしょう?皆さんも」 と周りを見渡す男。え?という顔の生徒達。 確かに、この『おじさん』には何か引きつけられる物がある。何かわからないが。 「…あんた何なの?」 ルイズが聞く。 「わたしは…ヴィンセント」 パイプを咥えなおし、帽子を被る男。 「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。『ゴッホの自画像』です。昨日カミソリで耳を切り落としました………所で病院は、どちらでしょう…?」 こうして、同日中にトリステイン魔法学院は全滅した。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/46581.html
【検索用 せろさむ 登録タグ 2021年 KAITO VOCALOID wotaku せ 曲 曲さ 殿堂入り 白湯】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:wotaku 作曲:wotaku 編曲:wotaku イラスト:白湯(Twitter) 唄:KAITO 曲紹介 曲名:『ゼロサム』 歌詞 (YouTube概要欄より転載) 奪え 喰らえ 掴めるだけ掴め ここはゼロサム 仲間 家族 全部騙せ 自分以外全部嘘 邪魔なヤツを引きずり降ろして 踏み台にもならねえな 今のうちに雑魚は退けよ そこは俺の椅子だぜ 本能に 拷問し 双眸に 凌辱し 人間辞めるか 生きるの辞めるか 二つに一つの選択肢 心を持ってたお前が悪いな 家畜のエサになればいい 正義が 悪が なんてのを 言ってる間に刺されてんの 常識で測っても 既に負け決まってんの 尻尾振って媚び売ってる 使い捨ての飼い犬 いつかは助けが来るはずだってほざいてる 「お前だけは信頼してる」 次の日には裏切られる 腹の探り合いしか出来ない 動物以下の現実 理由 意味の答え合わせ 何にも無いのが真実 生きてるだけで偉い訳が無い でも死にたいなんて許さない 逃げ道なんて残されてない でも未来に希望が持てない 本当はお前らが怖い 本当はお前らが怖い もう皆殺すしかない 奪え 喰らえ 掴めるだけ掴め ここはゼロサム 仲間 家族 全部騙せ 自分以外全部嘘 邪魔なヤツを引きずり降ろして 踏み台にもならねえな 今のうちに雑魚は退けよ そこは俺の椅子だぜ 本能に 拷問し 双眸に 凌辱し 人間辞めるか 生きるの辞めるか 二つに一つの選択肢 心を持ってたお前が悪いな 家畜のエサになればいい コメント 中毒性高すぎてめちゃくちゃ聴きまくってます。どうやったらこんな良い意味での悪名高い楽曲になるのか、、、(;´゚д゚`)KAITOのこの調声具合がめちゃくちゃ好きぃ♡ -- みっちゃん (2021-11-28 20 48 33) 兄さん怖ぇぇ、、、 (´◦ω◦`) ガクブル -- 名無しさん (2021-11-29 22 28 49) かっっっけぇ -- 名無しさん (2022-03-25 20 23 36) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7691.html
「……あれ?これ、何?」 「何って、見ての通り、お前の部屋を外から見たカットだろ?」 「それは、まぁ、塔の高さから判るけど……何で私が映ってないのよ。これ、本当に喋って良いの?」 「良いに決まってるだろ?ほら、ちゃんと収録の映像で今なんかは『銀時off』って出てるし、さっきはお前の名前も出てたじゃねーか。 大体今更何言ってるんだ。BGが万事屋からお前んとこの寮に変わっただけで、原稿や制作の追いつかなくなった時の銀魂お得意の迂回ルートだろ?」 「銀魂じゃないわよ!ゼロ魔よ!あんた一人来てるだけで舞台はこっちぃぃ!」 「主人公であるヒラガ・サイトが別の人間に置き換えられていて、その人物が別作品の主役ならば、それはもう別作品……かも、しれない」 「何で私の部屋の外観で普通にタバサが会話に加わるのよ!?」 「タバサじゃない、シャルロット」 「あんたでその台詞はシャレにならないくらい重たい話だから止めなさいっ!」 「BGオンリーのこの場面で必要な物だからだろ? 銀さんに、釘宮ボイス、そしてメガネ。ほ~ら、全部揃ってる」 「ほ~ら、じゃないわよ!大体、それなら何で私がツッコミ役なのよ!?」 「私とあなたのキャラクター性の問題。私には叫んでのツッコミは、無理」 「あんたはそれで良いわけ?メガネが本体とか言われるわよ」 「大丈夫だ。タバサはダメじゃないメガネだ。本体はメガネじゃない」 「そう、私の本体は、このゼロ魔では珍しく長い杖」 「そっち!?そっちでキャラ立てするの!?」 「よーし、その意気だ。第150回の『真・終わりよければ全て良し・改ver2.0』ではとても見れたものじゃなかった魔女っ子メガネキャラを全く無理なく実施出来るな」 「しなくて良いわよ!ゼロ魔に打ち切りなんて無いんだから!」 「いやいや~、それはどうかなぁ?」 「な、何よ。こっちはそっちと違って、1クール刻みのアニメなんだから、打ち切りなんてあるわけ無いじゃない!」 「まぁアニメはね?大丈夫だろうけどさぁ、最近原作の方が、ねぇ?」 「あなたとサイト、ケンカしてくっついて、ケンカしてくっついて、ケンカしてくっついて……正直、マンネリ」 「マンネリじゃないわよ!王道よ!」 「加えてノボルはあなたの母親を書き始めた」 「あらら~、ルイズちゃんったら、飽きられて捨てられちゃったの?可哀相に~」 「捨てられてなんかいないわよ!あれは今後のための布石よ!布石っ!母様の話に出てくるキャラが今後の鍵を握ってるのよ!」 「でもどの道、マンネリは避けられない。ここは、メガネ魔法少女との間に恋が芽生える新展開で……」 「ダメに決まってるでしょうがぁぁぁぁぁぁあああ!正規ヒロインはこの私!ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ!」 「ほほぉ、モテモテだねぇ、リアルでもアニメでも」 「か、勘違いしないでよ!?あんな駄犬はどうでも良いんだからね!問題なのは、物語のヒロインの地位なんだから!」 「ツンデレ?」 「ツンデレ ツンデレ」 「うるさい、うるさい、うるさぁぁぁぁいっ!とっとと本編行くわよ!」 「おいシャナ」 「ルイズって言ってるでしょぉぉぉぉおおお!」 「もう終わりだぞ」 続 ゼ き ロ な 提 供 魂 ん は て ㈱エリザベス こ あ れ り トリスタニアレコード に ま て せ 終 ん 了 再 侍 開 提 供 の 待 使 っ 魅惑の妖精亭 い て 魔 ま アトラスNEO さ す ん 空知英秋「銀魂」より坂田銀時。
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/6094.html
「もがく者どもよ、その程度か… それもまた良し…」 格闘スタイル: 音巣対流拳(ネスツリュウケン) 誕生日: 10月7日(44歳) 身長: 193cm 体重: 88kg 血液型: O型 スリーサイズ: 不明 出身地: 北極 趣味: 育児 大切なもの: ネスツ組織全体 好きな食べ物: グレープフルーツゼリー 嫌いなもの: ない 得意スポーツ: スキューバダイビング 『THE KING OF FIGHTERS』に登場するキャラクター。『2001』の中ボス。 設定上はクローンゼロのオリジナルだが、ゲーム的にはコンパチ(そもそもオリジナルの存在自体が後付け設定)。 コードネームは「00(ゼロゼロ)」。恐らく「クローンではないゼロ」という意味だろう。 『2000』のゼロが01で、『2001』のゼロが00である。実にややこしい。 担当声優は『2001』『2002UM』では 新居利光 氏、『KOF ALL STAR』では 楠大典 氏が演じている。 ネスツの最上級幹部で、イグニスに絶対的な忠誠を誓う。会社で言うと専務あたりか。 クローンゼロとは顔が全く異なり(そもそもクローンの顔はリング機関のリング司令とすり替わるために整形したもの)、 白髪(銀髪?)で若々しく整った顔立ちをしており、性格も非常に落ち着いている。 クリザリッドの有能さをきちんと評価していたようで、『'99』でクローンゼロに葬られかけた彼を救出させ、 自らの配下に置いた(小説では超科学で蘇生したことになっている)。 KOFを勝ち抜いたK らが「あのお方」に相応しい器であるかを試すため、彼らをエアシップに招待し戦いを挑む。 イグニスにとっては完全な捨て駒扱いだったが、本人は微塵も疑問を抱くことは無かった。 クリザリッドと飛賊の長である龍(ロン)を従え、ライオンのグルガンをペットとして飼っている。 『2002UM』ではラスボスの一人に昇格。 5ステージ目の最後の相手をMAX超必殺技でKOした場合のラスボスでクリザリッドやクローンゼロよりも高位置に君臨している。 また、歴代中ボスの中でも特に威圧感があり、ヒロアキによる立ち絵イラストもラスボス風のクールさを醸し出している。 龍について詳しくはこちらを参照。 + グルガンのプロフィール+補足 格闘スタイル: コマンドサンボと爪と牙 誕生日: 6月4日 身長: 288cm 体重: 423kg 血液型: 不明 スリーサイズ: 不明 出身地: ケニア?(サバンナあたり) 趣味: ひなたぼっこ 大切なもの: ゼロ様 好きな食べ物: 熊本県の馬刺し 嫌いなもの: ローランド・イスタス 得意スポーツ: テニス・水泳 オリジナルのゼロがペットとして飼っているライオンで、体毛は青黒い。 コマンドサンボの使い手だったり、テニスと水泳が得意だったり、熊本県産の馬刺しが好物だったり、ライオンらしからぬプロフィールである。 また、嫌いなものの「ローランド・イスタス」とは漫画『グラップラー刃牙』の登場人物であり、 彼がライオンに関節技をかけるシーンがあるため嫌っているのだろう。漫画も読めるのもライオンらしか(ry 嬉野秋彦の小説版『2001』ではマキシマとの死闘の末に敗れ、口の中を撃ち抜かれて絶命している。 ちなみに、全身が真っ黒な動物は実在する(ただしライオンは確認されておらず、画像検索して出てくる画像も加工されたもの)。 「メラニズム」と呼ばれる遺伝子疾患があり、メラニン色素の欠乏によって全身が真っ白な状態で生まれるアルビノとは逆に、 メラニン色素が過剰に作られたことで炭のような黒い姿になる症状のことで、クロヒョウもそのメラニズムである。 他にも画像検索するときつね、きりん、蛇、鶏、そして人間のメラニズムも出てくるので、もし気になった人は調べてみよう。 好きなものや得意スポーツなどがクローンと一通り違っており、中でも異様なのは「育児」という趣味。 実際に子供がいたのか、それともネスツに作られたクローンの教育のことなのかは不明だが、 ペットを飼っていたりK'らの強さを試したりなどの行動から、何かが成長する過程を見るのが好きなのだろうか。 ネームレスやK´への対応を見ていると、ネスツ改造人間達の産みの親、もしくは彼らの管理者という線が強いと思われる。 特に幸薄過ぎるクリザリッドを唯一救った上(蘇生までしている)、さらに手元に置いていることから、少なくとも彼に対しては親心があるのかもしれない。 ただし、クローン京に「所詮オリジナルは越えられぬ。それが貴様らクローンの限界だ」と姿形を模倣した偽物では本物に勝てないと指摘するなど、 基本的に部下に対しては厳しく、「ネスツのために生きネスツのために死ぬ」や「ネスツは弱者を必要としていない」という鬼教育を施している様子。 また、他のKOFボスと同様敗者には辛辣な言葉をぶつけるが、ネームレスには「立ち上がるがいい、真実に辿り着きたければな!」と意味深な発言をしたり、 マスターチームの生き様やキムの正義への信念を称えるなど、野心家のクローンゼロとは違った性格が窺える。 格闘スタイルも「音巣対流拳(ネスツリュウケン)」になり、さらにパ○リ度が進んだ。というか、そもそも音巣対ってなんですか。 また北極出身の癖にいやに色黒で、得意スポーツは「スキューバダイビング」。 「00のゼロの出来に納得ができなかった担当デザイナーが、思いのたけをこのキャラにぶつけて完成しました」 らしいが、クローンと同じぐらいこの人もよく分からない。 K'らに敗れた後はエアシップに残り、墜落する船と共に潔く散っていった。 この際クリザリッドおよびグルガンも死亡したと思われ、龍だけが脱出した。 『2001』『2002UM』における担当声優の新居氏はハイデルンやルガール・バーンシュタイン(CV若本の『2002』を除く)などの役でKOFとも縁の深いお方。 『2001』のイントロでは外国語も喋っていた*1が、『2002UM』では全部日本語で喋るようになった。 元々比較的高めの声で演じられていたキャラなのだが、『2002UM』での新録では『2001』以上に甲高い声になっている。 具体的に言うと「老人のようなしわがれた声」。共演しているルガールとの差別化以外にも新居氏の加齢(当時61歳)による声質の変化もあるためだろう。 + 声の比較 『2001』 『2002UM』 参考動画 コミック『THE KING OF FIGHTERS~A NEW BEGINNING~』では、終盤にオロチ四天王やクリザリッド共々亡者として一時的に復活している。 「戦いが終わるのはつまらんが、精々私を楽しませてくれ…」 原作中の性能 前述通り設定上はオリジナルだがゲーム的にはクローンの流用。 必殺技の数はクローンより少ないが、クリザリッド・龍・グルガンをストライカーとして呼び出すことができる。 『2001』ではパワーゲージが表示されないが内部ではしっかり処理されており、無制限にゲージ消費行動を取ってはこない。 この仕様は家庭用でプレイヤーが使った時も同様で、例えゼロ以外に誰を選んでも強制的にストライカーがこの3人に変更・固定される。 なお、PS2単体版に限りクリザリッド・龍・グルガンを別のキャラもストライカーとして使用可能。 技の性能はクローンとほぼ同じだが威力がさらに上がっており、まともに食らうとシャレにならんぐらい減る。 行動パターンも改善されているため、中ボスとしてはかなり強い部類に入る。 しかし、プレイヤーのしゃがみ小パンチに超反応でスカート技を使ってしまうため、 離れて小パン→ガード→ダッシュして連続技というパターンで簡単に勝ててしまったりもする。 ラスボスの一人として再登場した『2002UM』ではパワーゲージが普通に表示され、 クローン同様しゃがみモーション及びしゃがみ通常技が新規に追加と斬風燕破の硬直が減少され、 ストライカーがシステムとして存在しないため固有の必殺技扱いに変更(詳しい仕様変更は後述)された。 + オリジナル・クローン共通技 斬風燕破・殺魔 斜め上方にスカートを翻す。リーチは短いが飛び道具を反射できる。やたら長い無敵時間もある。『2002UM』ではスーパーキャンセル対応技に。 斬風燕破・叛鏡 前方にスカートを翻す。威力が高く、ヒット・ガード問わずゲージが1本以上溜まる異常なまでの回収率を誇る。 またガードするとガードクラッシュ(以下、ガークラ)確定。『2002UM』ではスーパーキャンセル対応技に。 飛び道具を反射するのが「殺魔」で、跳ね返さないのが「叛鏡」。納得いかなくても、そうなってるのだから仕方ない。 斬風燕破・凰牙 スカートを振り上げつつ飛び上がり、円弧を描くように広げて突進する。 強弱2パターン存在し、弱は真横に2キャラ分程移動、強は斜めに小さく飛び上がって攻撃する。 クローン版の「翔覇」と比べると隙は小さい。 獄鎖斬陣 翔覇が無いせいかクローン版とは技構成が異なり、殺魔→宙に浮かびつつ弱凰牙×2→強凰牙と続く、非ロック系の乱舞技。 出掛かりが全身無敵で、小技から繋がるなど高性能だが、空中の相手にはカス当たりするため、主に連続技の締めや割り込みに使用される。 原作だと(少なくとも『2002UM』では)体力の最大値が小さいので、削りダメージがヒット時とほとんど変わらない。 白羅滅精 ゼロが直立で片手を握る開始モーションをとると、 ゼロの付近にブラックホール状のエネルギーが発生し、背景が暗転。 直後、ブラックホールに向かって白い球体が画面外から飛来する。 動作中は完全無敵。 左右からゼロ本体に目掛けて移動してくるこの球体に攻撃判定があるように見えるが、 実際にはゼロに向かって不可視の巨大な攻撃判定が8回に渡って左右から迫ってくる仕様となっており、 厳密には全画面判定とは異なるが、MUGENでは全画面判定で作られている場合が多く、そういう認識でも特に問題はない。 『2001』のCPUは龍のガークラと併用してくる。 『2002UM』では8ヒットするものはMAX版に格上げされ、1ゲージ版は4ヒットになった。 + オリジナル専用必殺技 STクリザリッド ゼロの後方から出現し、テュホン・レイジで相手を垂直に浮かす。 食らい判定が着地ポーズの起き上がりから攻撃動作に移るまでの一瞬しかないため、出せばまず潰されない。 「蛹よ!」 STグルガン ゼロの斜め後方から出現し、飛びかかりつつ相手を引き裂く。 クリザリッドと違い出現時から食らい判定があり、また見た目と違って着地時にしか攻撃判定がないため、使い勝手はよくない。 「獅子よ!」 ST龍(ロン) 相手の眼前に出現し、ワイヤーフレーム判定の打撃を繰り出す。 ガードされても確実にガークラを誘発するため、AIは白羅滅精と併用することが多いが、補正で威力が約半分に落ちる。 『2002UM』ではワイヤーになるのはカウンターヒット時のみに。 「死神よ!」 なお、『2001』ではこれら3種のストライカー召還動作時にはゼロに喰らい判定が無く、 完璧に連発すると無敵のまま一方的に攻撃できる。このためイグニス以上の凶悪キャラと言われることも。 『2002UM』では仕様が大幅に変更され、ストライカー自体の喰らい判定が無くなり、 全体的に発生が高速化(特にグルガンは強攻撃から繋がる程)した反面、 呼び出し中のゼロに喰らい判定が付いて硬直が増加、連続で呼び出すことは不可能に。 極星冥界陣 『2002UM』で追加されたMAX2。ボディブローがヒットすると龍が相手の魂を引き剥がし、 ストライカー3人がかりで魂をボコボコにした後、相手の肉体を再び魂の元に戻す、一種の乱舞技。 間合いは強Pとほぼ同じなので近付かないと当たらないが、どこでも判定かつガード不能のため、 画面端では強Kやふっ飛ばしなどのダウン回避不能攻撃から繋がる。 「戻れ、魂の元へ…」 参考動画 MUGENにおけるオリジナルゼロ ニコニコ動画で見かけるのは主に以下のもの。 ニコMUGENでは白羅滅精を放つ際に「んんんんんん」弾幕が流れることが多い。 + ICCHA氏製作 2001仕様 ICCHA氏製作 2001仕様 代理公開先の閉鎖により一時は入手困難だったが、現在は同氏のクローンゼロ共々、J・J氏のサイトで代理公開されている。 原作の4対1のイメージか、攻撃力・防御力が恐ろしく高い。特に獄鎖斬陣がクリーンヒットした時の威力は洒落にならない(削りでも3割)。 ストライカーに食らい判定がなく、「ストライカーばら撒き→マントでゲージ回収→適当に超必」だけで大抵の相手に勝ててしまう。 デフォルトで搭載されているAIは、斬風燕破・凰牙による対空攻撃と、斬風燕破・殺魔による飛び道具反射をしてくるなど厄介な行動を取ることもあるが、 影DIOのデフォAI以上に無駄が多いため、負ける時はあっさり負ける。それでも、ボスクラスのトナメで優勝経験あり。 PP氏による外部AIも公開されている。 上記のボス性能を存分に活かしたガチガチのAIで、凶トップクラスの強さを誇る。 + リン&バット氏製作 2001+アレンジ仕様 リン&バット氏製作 2001+アレンジ仕様 現在はInfoseekの無料HPサービス終了により入手不可。 GONZO-氏のクローンゼロを改変したキャラクター。 通常の『2001』モードの他に、疾火煌陣や魔舞紅躁を使用できる『2000』モード、 クローンの技とストライカーを合わせ持つ『2000』+『2001』モードと、好みに合わせて3つのモードを使い分けられる。 外部AIはヅァギ氏によるものが存在し、現在はhamer氏によって代理公開されている。 + リン&バット氏製作 2002UM+アレンジ仕様 リン&バット氏製作 2002UM+アレンジ仕様 現在はInfoseekの無料HPサービス終了により入手不可。 こちらもGONZO-氏のクローンゼロを改変したキャラクター。 上記の『2001』+アレンジ仕様にしゃがんでの動作や、『2002UM』のMAX2動作を追加したもの。 こちらも通常モード・ボスモード・オリジナル+クローンモードの3つを使い分け可能。 上記2001アレンジ仕様と同じくヅァギ氏による外部AIが存在し、現在はhamer氏によって代理公開されている。 + FlowrαLliα氏製作 Keeper of N.E.S.T.S FlowrαLliα氏製作 Keeper of N.E.S.T.S リン&バット氏のオリジナルゼロを改変したアレンジキャラクターで、ストライカーの攻撃発生が凄まじく速くなっている。 その速さは、クリザリッド→クリザリッドが繋がったり、龍で相手がガークラしたのを見てからグルガンが確定するほど。 また、ストライカーとしてオリゼロが登場したり、ストライカーにEX版が追加されていたり、白羅のエフェクトが派手になっていたりする。 地味に運送技も実装されている。 デフォルトで10段階調節可能な強力なAIが搭載されている。 後の更新で一新されて旧版は公開停止となったが、動画使用等は問題ないとのこと。 見た目は変わらないが旧版と新版では異なる箇所が非常に多く、ほぼ別キャラといって差し支えない。以下別々に解説する。 + 旧版 旧版 スタートボタンを押しながらの決定で裏モードとなる。 表モードは純粋なオリゼロのアレンジキャラになっており、凶中位~上位ほどの強さ。 裏モードは食らい中ストライカーとしてオリゼロが勝手に登場してスカートや白羅で攻撃し、相手のコンボの妨害を行う。これにより強さは更に上がる。 また、イントロでアルカナハートのキャラが登場するようになる。特に負けた際に嘲笑いに来るシャルラッハロートのインパクトが強烈。 11Pはボスモードとなり、コンボ制限が無くなり、ストライカーゼロに当たり判定が無くなる(潰せなくなる)。凶最上位ほどの強さ。 12Pはそれに加えてダメージ軽減や攻撃力倍増などが施され、完全な狂キャラになる。 + さらに 5P・6Pは隠しモードとして常時ハイパーアーマー・ダメージ固定化・NoKOなどを搭載した狂上位~最上位のキャラとなっており、 Rare Akumaをも倒せてしまう。うっかり選ばないように注意。 + 新版 新版 表裏の区別が無くなり、カラーは純粋な強化のみになった。技構成も変化している。 イントロだけでなく、ストライカーとしてもアルカナキャラ達が登場するようになった。こちらも勝手になので、コンボキャラにとっては非常に厄介。 AIの設定項目でゼロやアルカナキャラの登場可否を選択可能になり、オリゼロに近いキャラとして動かすことも可能になった。 また「ストライカー回避率」を設定できるようになり、旧版では自重していたストライカー召喚連打を行うことも可能。 回避率0でも攻めにはストライカーを使い、十分すぎるほど強いので、設定はくれぐれも慎重に。 5~8Pカラーのボスモードは、攻撃力1.5倍、2撃目以降の被ダメージ80%OFFなどの素敵なオプションが追加され、 エルクゥやマスターギースは勿論、なんとウロボロス設定MAXのストライダー飛竜にも勝ってしまうあたり、完全に狂クラスだろう。 9~12Pカラーは旧隠しモードを更に強化したものとなっており、とうとう準神の領域に踏み込んでしまった。 + 妄想電波青年氏製作 2001仕様 =妄想電波青年氏製作 2001仕様 こちらもリン&バット氏のオリジナルゼロの改変。 初代ニコロダ(up6561)で公開されていたが、現在は閉鎖により入手不可。 クローンゼロの技は完全に撤廃され、ストライカー召喚動作中完全無敵やゲージ回収率の上昇などより原作に近付けたものになっている。 カラーごとにモード変更可能で、1~6Pではノーマルモード、7~11Pではボスモード、 そして、12PではCPUボスモード(原作CPUと同等の火力)になる。 名前の「CPU」が示す通り常時AI起動済みのAIが同梱しており、他力本願と言えるほどにストライカーをよく活用する立ち回りを行う。 特に、ガードのかわりに上記のストライカー召喚で相手の攻撃をかわすスイッチを有効にすると、 ノーマルモードでAILv12のゴンザレスに有利になるなど、ガン攻めキャラに対して異常なほどの回避率を発揮する。 また、AILvを最低にしても対AI戦で通用するほどの立ち回りやガード精度は保たれているので、弱体化しても中々手強い。 設定次第でガラリと変わるが、おおよそ凶~狂中位一歩手前の強さを持つようだ。 + アフロン氏製作 2001+アレンジ仕様 旧版 アフロン氏製作 2001+アレンジ仕様 旧版 現在は公開停止。 ストライカーや白羅滅精の判定など、MUGENのオリゼロの中では最も原作に近い仕様と思われる。 EXモードではリン&バット氏のオリゼロ同様『2000』ゼロモードとなり、クローンゼロの技を使用可能になる。 AIは未搭載。 + アフロン氏製作 2001+アレンジ仕様 新版 アフロン氏製作 2001+アレンジ仕様 新版 上述の旧版が更なる調整を経て帰ってきた。 システムは『2001』だが、『2002UM』の「極星冥界陣」も使える。更にはクローンゼロの技も使用可能。 ファイルの「St-Zero」の通り、ストライカーに重点を置いたアレンジで、原作の3人を含んだ20人+αの中から 開始前に3人を選ぶ方式になっているのが最大の特徴。同じキャラの複数選択・同時召喚も可能。 「極星冥界陣」成功時にも選んだストライカーがちゃんと攻撃してくれる。 選択中に特定のコマンドを入力すると隠しストライカーも選べるようになっている。 中には明らかにKOF外(というか会社すら違う)のキャラの姿も…。 更に、このストライカーが特定の組み合わせの時に限り1ゲージ消費して使用可能な「EXストライカー」というものもある。 AIは未搭載。 + 追加ストライカー解説 ※長文注意 K ゼロの斜め後方から出現し、空中飛び道具の「エアトリガー」を二連続で放つ。 マキシマ 「マキシマジャー!」と叫びながら落ちてきた後「マキシマ・スクランブル」から「モンゴリアン」への連携を行う。 KUSANAGI 「千九百九拾九式・霧焔」を放つ。ちなみにこの技は家庭用『'99』限定のエクストラストライカーであり、 草薙京の初期案でもあった霧島翔の「ロマンチックキリシマコンビネーション」が元ネタとなっている。 ネームレス 「強襲型抜手刀戦技・天霧」の動作で現れた後、画面端まで一瞬で届く飛び道具の「拡散型抜手刀奥技・絶影」の最終段のみを行う。 クリザリッド('99第一形態) 2ヒットする飛び道具の「ネガティブ・アンギッシュ」を発射する。 クリザリッド('99第二形態) 家庭用『'99』限定のストライカー技の「エンド・オブ・ライフ」を使用する。 技の内容は炎をまといながら突進し、その後火柱を発生させるという超必の「エンド・オブ・エデン」を逆にしたもの。 クローンゼロ 相手の目の前に飛び込み、「魔舞紅躁」の衝撃波部分のみを行う。 アナザーK 『2000』でのK'のアナザーストライカー。K'のものとはモーションが違った「ナロウスパイク」を使う。 アンヘル アンチェインフィニッシュ技の一つの「コズミック フーテン スイング」を単発で放つ。 K9999 ジャンプ強Pで突進してから吹っ飛ばし攻撃に繋ぎ、ワイヤーダメージを発生させる。 原作でもそうだが、歩いて退場するため再使用できるようになるまで時間がかかる。 『2001』でのストライカー動作で、技名は「俺に命令すんなぁ!!」 京-1 「百八式・闇払い」を放つ。ダウン追撃が可能。 京-2 「百式・鬼焼き」から炎を纏った「R,E,Dキック」に繋ぐ、『2002UM』で追加された超必の「布都御魂」を使用する。 ウィップ 「ストリングス・ショット」の構え状態でゆっくりと相手に近づき、射程に入ると「タイプB“コード:力”」から 「ブーメラン・ショット」へ繋げる。 クーラ・ダイアモンド 氷ゲイザーことMAX版の「ダイアモンドエッジ」を放つ。 キャンディー・ダイアモンド 『'99』でクーラをストライカーに選択すると代わりに登場する。 片足を上げて「竜巻旋風脚」のように回転しながら滑っていく「キャンディースピン」を使用する。 フォクシー 『2001』のストライカー動作と同じ。相手に突進し、近づくと「月の銀」で橘右京の「ツバメ返し」のように 飛び上がりながら斬りつける。中段判定。 ダイアナ 相手の背後空中にワープし、斬りつける。クーラの『2002』でのMAX2である「フリーズコンプレーション」の動作の流用。 ちなみに原作ではクーラとフォクシーの演出のみで出現し、プレイヤーキャラはおろかストライカーになったこともない。 隠しストライカーとEXストライカーは自分の目で確かみてみろ! + Men'sClub氏製作 2002UM+アレンジ仕様 Men'sClub氏製作 2002UM+アレンジ仕様 現在は氏のHPが閉鎖されているが、クローンと共にムゲぎこ氏によって代理公開されている。 『2002UM』仕様だが、所々にアレンジが入っている。 全体的にデチューン気味だが設定を変えることでボス時のゲージ回収率と無敵時間にすることも可能。 氏のクローンゼロ同様「チートスイッチ」搭載。無数のストライカーが発生する設定にすると、 なんかちょっとおかしくなったんじゃないかというレベルで龍、クリザリッド、グルガンが大量発生する。 こちらも改変自由な他、デフォルトでAIが搭載されている。 このAIレベルを最大にすると、ギルのリザレクションやイノのメガロマニアなどにも対応した動きが可能。 また、ストライカーの動きが半端ではないくらいに速くなる。 なお「『極星冥界陣』の演出の処理が少々強引な方法でされているので、安定した処理方法を知っている方はご連絡下さい」とのこと。 + Usual氏製作 2001+2002UMミックスアレンジ仕様 Usual氏製作 2001+2002UMミックスアレンジ仕様 アドラーや魏のAIを手掛けたUsual氏によるオリジナルゼロ。 上記のICCHA氏、リン&バット氏、Men'sClubのオリゼロとTightRiam氏のクローンゼロをベースとしており、完成度は80%とのこと。 システムは『2002UM』仕様でMAX発動やどこキャンを搭載しているが、通常技の構成やどこキャン対応技が原作とは異なる。 また、原作では(吹っ飛ばし攻撃含め)全て同じモーションだったジャンプ攻撃がそれぞれ個別のものに変更されているなど、氏の拘りが見られる。 今後も技やシステムなどを追加していく予定のようだ。 技構成は『2001』準拠だが、『2002UM』のMAX2「極星冥界陣」が追加されている。 ライフ1/3以下という使用条件があるものの、原作同様にガード不能・どこでも判定・終了まで完全無敵に加え、 暗転前に大きく前進するので割り込みやコンボに組み込みやすくなっている。 おまけに原作と比べて持続や攻撃判定が大幅に強化され、ダウン追撃や回避不能な起き攻めを仕掛けることまで可能。 威力も相手のライフ最大値で計算されており、確定で大ダメージを与えられるという破格の性能を誇る。 AIは10段階にレベル調整可能なものがデフォルトで搭載されており、 ストライカー封印や、プレイヤー仕様とボス仕様に性能を切り替えることも可能。 プレイヤー仕様は一部技やストライカー使用時の無敵が削除されている他、攻撃力や耐久力が一般キャラ並にダウンしている。 + Fishbed氏製作 Slash Zero Fishbed氏製作 Slash Zero オリジナルゼロの改変。 何故かボイスがジョージ。 ストライカーがグルガンのみになっている。バリアを飛ばす必殺技が追加されており、疾火煌陣がガード不能なのも特徴。 AIも搭載されており、グルガンの召喚や相手を画面端に追い込んでの疾火煌陣でのハメなどで攻める。 + まじっく氏製作 Voltage-Zero まじっく氏製作 Voltage-Zero 名前の通り全体的に電気を纏っている。 しゃがみやジャンプが無く、6ボタン式の上チェーンコンボが可能になっているなど、システム面はほぼ別物。 技はクローンゼロがストライカーに追加されていたり、通常のゼロの投げや特殊技が必殺技に昇格していたりする。 また、本体が電気を纏うようになり、ストライカーの技にも属性が追加されている(炎・氷・風など)。 さらに、通常キャラクターは当たればほぼ即死(約1900ダメージ)の5ゲージ技も持っている。 ゲージさえあれば白羅をスパキャン→ドリキャン→MAXキャンセルで4連打できる。エフェクトも相まってド派手で一見の価値あり。 ノーマルモードとボスモードがあり、ノーマルモードだと全体的に火力が低下したり無敵が減ったりする(デフォルトではボスモード)。 コンフィグで上記のモード設定やストライカーの有無、AIの常時起動などが設定できる。 7P以降で常時ボスモード固定・12Pで各種設定項目最大となる。コンフィグで同じ状態にできるので厳密にはカラー差ではない。 また、同氏により声が教授になるボイスパッチも公開されている。 しげふらいど氏の「ゼロ補完計画」参加キャラでもある。 現在は西瓜氏の強化改変した「Voltage-Zero_RC」と、tryshur氏によって強化パッチが作られている。 + 北陸在住匿名希望氏製作 Voltage-Zero Returns 北陸在住匿名希望氏製作 Voltage-Zero Returns こちらも電気を纏ったゼロ改変だが、上記とは異なるものとなっている。 ストライカーにKUSANAGIが加わっていたり、運送技が追加されていたり、極星冥界陣の演出が全くの別物に変わっていたりするが、 こちらも演出が派手で格好いい。 変わった所では「感電」という特殊システムを搭載しており、これは電撃属性の攻撃をある程度当てることにより、 相手が攻撃モーションを取った際に感電させ、短時間行動不能にするというもの。 この他、ヴァーゲ氏によるカラー差とコンフィグを追加した強化パッチ「雷王ゼロ」と改変キャラの「雷皇ゼロ」、 その改変をさらに強化した「雷皇ゼロ-ボルテックス」なども存在する。 + 熄癈人氏製作 Solitary-ZERO 熄癈人氏製作 Solitary-ZERO 名前の通り、ストライカーを用いず孤独に戦う神キャラ改変。 毒や超即死を用いた攻撃を使用する。 また、覚醒システムを持っている。 + PP氏製作 Original Zero-Boss PP氏製作 Original Zero-Boss サイキカルBossやイグニスBossを製作した氏によるアレンジ。 現在はZET氏によって代理公開されている。 ICCHA氏のオリジナルゼロを改変したもので、クローンとオリジナルのMAX2が追加されている他、 全体的に無敵時間が長く、ストライカー達をほぼ同時召喚できるなど強化されている。 また、特定のステートに移行すると被ダメージが激減したりなど、防御面もかなり上がっている。 デフォルトで氏恒例の強AIが搭載されており、超反応は勿論、小パンでの牽制、当身、白羅での避け行動など、性能をフル活用する。 そのため、AIレベル最大だと狂中位はあると思われる。 + SaltedFish氏製作 Original_Zero-UM SaltedFish氏製作 Original_Zero-UM 美鈴・バーンシュタインも製作した氏によるオリゼロ改変。 性能は『2002UM』準拠だが、ストライカーがやたら早い。 設定でストライカーの有無やボイスの変更(『2001』or『2002UM』)が可能。 また、6P及び12Pは特殊カラー(金カラー)となり性能が上がる。 優秀なAIもデフォルトで搭載されており、ストライカーでガークラさせて確実に攻めていく。 + Player-One NexT One氏製作 Zero Blood Player-One NexT One氏製作 Zero Blood 『KOF2002』版オリゼロ改変。 『CKOFM』を参考にしたと思われるキャラで、全体的に赤黒いエフェクトと多彩なコンボルートを持ち、 赤い雷を出したり、白羅滅精を必殺技中に3段階まで出すことができるのが特徴。 AIはデフォルトで搭載されており、無限にコンボを繋いでくる。 現在は製作者の引退につき正規DLは不可能。 参考動画 アレンジ・改変 + 藤枝梅庵氏製作 ゼロ子 藤枝梅庵氏製作 ゼロ子 もしオリジナルゼロが女性だったら…をコンセプトに製作されたもの。 製作者のブログなどは閉鎖されたが、Media Fireや公開ロダにファイルは残っているので、現在も入手自体は可能。 褐色肌(デフォルトカラー)にショートヘアと正統派の女体化だが、ニュートラルポーズから下乳を露出しており、魔舞紅躁を使うと尻も露出する。 最終更新版は通常技と特殊行動の一部、およびクローンの必殺技である魔舞紅躁が仮登載されていた。 ただし基本動作は揃っているものの、一部のドットに未完成な部分が見受けられる。 なお、MUGEN1.0以降ではlocalcoordの設定無しだと小さく表示されてしまう。 defファイルの記述を「localcoord=320,240」などに変更しておこう。 + エス氏製作 白ゼロ子 エス氏製作 白ゼロ子 原作再現の人のゼロ子。詳細はこちらを参照。 この他に、リン&バット氏とMen'sClub氏の2002UM仕様には、声が速水奨氏になるボイスパッチが公開されている(改変転載自由)。 国内、海外でもかなりの改変キャラが存在 + 大会ネタバレ 凶と狂の境界で台パンするシングルトーナメントでは上記の「Original Zero-Boss」が参戦。大会としては恐らくこれが初参加。 バルバトスやマグニートーが10割コンボだの一撃必殺だの上司と部下が悪ふざけだの大暴れしている中、 永久もなく、普通にダメージも食らう大会らしくないキャラで当初あまり話題にされなかった。 実際初戦ではユーフィー相手にストレート負けという苦しいスタートであり、そのユーフィーが大会敗退第2号になったのだから無理もないか。 しかし、優勝候補の一角であり当時無敗のマスター鷲塚にストレート勝ちしたのを皮切りに、 ジャスティスや天草などの強豪にもストレート勝ちするなどしたため一気に注目を集めた。 最終局面が近付くにつれ、輝夜や飛竜ですら追い込まれていく中、 ジョニー、ゴンザレス、ルガール2nd、イノといった実力派を次々と撃破し、気付けば9連勝。 その強さと貫禄(と怖い顔のポトレ)に「こいつがラスボスか」と視聴者を唸らせた。 その為、終盤において初戦で彼を倒したユーフィーが密かに注目されたのは言うまでもないが…。 特にルガール2nd戦ではサムネからして別の意味でもの凄いインパクトを残した。 完全に一致な試合は10 12~ Finalパートの第1戦にて、同じくラスボスと呼ばれ、圧倒的な力でんもぅやセンチネルですら寄せ付けなかったジャガーノートと直接対決が実現。 ヘッドクラッシュをマントで潰しつつ、全画面とストライカーを活かし、少しずつ相手を追い詰める台パンらしからぬ知的な戦法で勝利を収めた。 + とある者はこう言った。 『幽遊白書』で例えると、ジャガーノートは戸愚呂、ゼロは仙水と。 よく分かる2人のファイトスタイル しかし、その後既に2連勝していた鷲塚に3戦目で遂にリベンジされ、最後は台パンの申し子・センチネルに接戦の末敗れ脱落した。 結果として4位だったが、12勝は大会最多勝であり、大会最多の7人もの台パンキャラを脱落させた。 ちなみに優勝した鷲塚の4敗の内2敗がゼロによるものである。 その立ち回りと活躍は、初参加で全く知られていないキャラながら、視聴者に大きなインパクトを与えたことだろう。 この大会以来、少しずつではあるが出番は増えつつある。 特大合コン再び!! パラ×ハル杯裏 新生男性軍VS新生女性軍ではボス枠のトップランカーとして登場しており、 同じくボス枠であるSACHIELを撃破したフィサリス&黑 魅霊を仇討ちとして圧倒的強さで撃破。 さらにその続編である史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍でも強化して参戦した上で ストライダー飛竜を撃破したフィサリス_F&Hei_Fを、これまた仇討ちとしてほぼ余裕で撃破し、そのまま特に苦戦すること無く4連勝を達成。 女性軍を絶望のドン底へ叩き落としていった。 ちなみにこのオリジナルゼロBOSS、格上である男性No.4にストレート勝ちしているほどの強さを持っている。 この強さを相手に一矢報いたこぁグルガンは誇りに思ってもいい。 ボス枠がやられたらやり返す 前大会の悪夢再び …が、No.7として登場したVoltage-Zeroの方は、 4連勝目前にして一般枠の天子&一時復活枠のストライクフリーダムにとりによる連携とゲージ温存と言う名の慢心によって撃破されてしまい、 前述の借りを返される結果となってしまった。 そして真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2では、狂中位~上位クラスのLv5ボスとして登場し、 下位~中位クラスのLv3ボスマスターギースを撃破したLv4ボスEX極寒タッグをほぼ無傷で撃破、 ついでにLv3ボスの赤を撃破し難なく勝ち抜けた。 どんだけ敵討ち&ボスタッグを撃破したいんですか、あなたは。 正に二度あることは三度ある(11:38~) ちなみに舞台裏ではと言うと、 同ランクの部下には負けるが上ランクの上司の撃破に成功している。なんなんだこの組織 しかし、Lv4ボスで登場したVoltage-Zeroは遥かに格上のLv6ボスである間桐桜に出オチで撃破されてしまう。 彼に起こった悲劇しかしその後… 更にBOSS性能ではない一般枠の方にも参戦しており、名前繋がりで冴月麟との特殊イントロが発生した上、 可愛さに耐えれなかったのか小パン連打でナデナデしようとした(タグ名「マッハなでなで」)。 次の大会ではもう1人のリンにも、特殊イントロも無く一瞬だったがナデナデしようとした。趣味が育児なだけに …それが災いしたのか相性の悪い女性ボスに狩られてしまうのだが。 15:28~ こちらでは最初の試合から そして絶・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍3、遂には自軍側ボスの敵討ち抜きで女性Lv4タッグボスを狩りつつ勝ち抜けた。 まさにタッグ絶許マン + ストーリー動画などニコニコMUGENでの扱い 原作同様クローンゼロとはクローンとオリジナルという関係であったり、全くの別人であったりと、二人の設定は動画によって異なる。 真面目な性格のせいか、はたまたキャラ自体が地味だからか、ストーリー動画での活躍はクローンゼロより抑え気味。 登場する場合は人格者で描かれることが多いが、上司や変態な同僚、不運な部下に苦労させられたりすることもしばしば。 また、趣味が育児であることから、保護者役を務めることもあるようだ。 ストーリー動画が流行り出した初期の頃は、従来の人気があったルガールやオロチと違って、 ネスツ編のボスは過小評価を受けていたこともあり、噛ませ役で使われるなど酷い扱いを受けていたこともあったが、 上司はルガールと対比の存在(『2002UM』では共に最強のラスボス扱いとして共演していた)として着実に大ボスとしての地位を築き始め、 部下はニコニコネタが流行るなどしてMUGENストーリー動画出場ランキング上位の常連になるなど、徐々に活躍の場を増やしていっているのに対し、 オリゼロはどうしても脇役でひっそりしている傾向が強い。 クローンが色んな意味で目立ち始めたので、オリジナルとしては負けていられない所である。 最近ではクローンがカオス化する一方、主君や部下が似ていたり、髪の色や立場が同じだったりする関係からか、某メイドさんになっちゃっていたりする。 二人の技を基調にアレンジを加えた新技も多く持ち、専用カットインや部下とのコラボ技を搭載、 上記のリン&バット氏オリゼロのようなモード選択など、あながちただのネタといえない完成度。 ついでにストライカー達も可愛らしい姿になっている。ただし声は元のまま(OFFにもできる)。 さらにグルガン役の子も単体で公開中。ライオン繋がりで獅子王やアイオリアの技を使う。 出場大会 + 一覧 + オリジナルゼロ シングル ラスボス・トーナメント【既出上等】 俺より強い俺に会いに行く!大会 凶キャラ最強グランプリ ゲージMAXシングルトーナメント【Finalゲジマユ】 真の最強ラスボスは誰だ!トーナメント ボスハルク級トーナメント 狭い部屋で人間弾幕!トーナメント 弾幕グランプリHARD 真の凶キャラ最強グランプリ 画面ごちゃごちゃトーナメント 忠誠心トーナメント HP引継ぎトーナメント オールスターゲージ増々トーナメント 凶と狂の境界で台パンするシングルトーナメント MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント 地獄門リーグ うp主も参戦 狂下位前後トーナメント 狂乱の宴【狂下位前後トーナメント】 狂下位以上狂中位付近ランセレバトル 凶上位前後ランセレシングルバトル 狂下位以上狂中位付近ランセレバトルおまけ大会 「なんだ格ゲーじゃないか」ランセレシングルトーナメント 筐体クラッシャーズ集合!台パンシングルランセレバトル 上限ルガール2nd12P シングルNo.1決定戦 凶と狂の境界で台パンするシングルトーナメント勝手に2Re 金グロ前後 狂下位上限シングルトーナメント 負けて勝つ狂ランクシングルランセレ大会 理不尽押し付けランセレバトル!! 大丈夫。Mugenの狂下位だよ。ランセレシングルバトル プリキュア対ボス連合 筐体クラッシャーズ集合!台パンシングルランセレバトル2 幕末前後!核ゲー入門ランセレバトル 恋恋こいし4P前後シングルランセレ大会 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 世紀末やきう杯!高野レン主催狂下位ランセレバトル ジョーカー式9P前後狂最上位シングルランセレ大会 狂下位級!叩け筐体ランセレトーナメント 真・KOF 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント タッグ トキ&アミバがトーナメントに参戦 ゲージMAXタッグトーナメント【ゲジマユ2】 ヨハン頑張る タッグトーナメント MUGEN FANTASY タッグトーナメント 真の最強ラスボスタッグはどれだ!トーナメント タタリフェスティバルッ!! 俺と俺の嫁が最強だトーナメント【嫁自慢トナメ】 【クレイジークラスの】ランセレタッグバトロワ大会 MUGENトーナメント ドリームタッグ いたって普通のトーナメントを開催してみた いつかの敵は今日の相棒大会2010ver 統劇!MUGEN オールスタータッグトーナメント2010 第3回遊撃祭 ゲージ増々タッグトーナメント mugenオールスター?タッグファイト 風雷タッグバトル【極小リーグ戦】 第4回遊撃祭 昨日の地獄は今日の相棒!? TSFという名のタッグリーグ戦 神ベガの逆襲!!狂キャラランダムタッグトーナメント カオス成分山盛りタッグBATTLE 真お神杯凶下位~上位タッグバトル 第2回 カオス山盛りタッグBATTLE 喧嘩上等! 強~凶下位付近タッグバトル 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 友情の属性タッグサバイバル ゲージMAX!!クレイジータッグランセレバトル ヨハン&ゲーニッツ中心凶タッグバトル チーム 第2回AI付き強キャラトーナメント 最終回MUGEN天下一武道会 『オールスター+α』 第2回ランダムチームトーナメント 大規模ネタチームトーナメント【大将以外全員かませ】 同じ声優でチームを組んでトーナメント サクッと終わらない作品別トーナメント 自重率0%世紀末チームトーナメント【全部チート級】 弾幕グランプリX 男女対抗チームトーナメント 闇鍋パーティー ほぼ作品別トーナメント【総勢128チーム】 都道府県対抗!全国一トーナメント 昨日の敵は今日の友 狂下位前後チームトーナメント 凶連合VS狂連合 【良曲で贈る】強・珍・良キャラの宴【核林檎杯F】 思い付きから始まるチームトーナメント E長森5P前後チームトーナメント 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 弾幕グランプリX 男女対抗チームトーナメント(ICCHA氏) その他 KOF BOSS FIGHT 主人公連合vsボス連合ランセレ勝ち抜き戦 KOF BOSS FIGHT 3 凶宴祭【凶ランク・チーム対抗戦】 力こそ正義(笑)グランプリ 第2回俺と俺の嫁が最強だトーナメント【嫁自慢トナメ】 企業対抗!社員チーム総当たりトーナメント 大乱戦!!強以上極限0トーナメント【強~神クラス】 マシロ ミスト軍vs深淵蛟&CC蛟軍 AKOF BOSS ATTACK 2nd Season MB紫Lunatic前後スキマ杯【狂】 レアアクマ被害者の会 第二回大会 狂乱の宴【狂以下タッグサバイバル】 打倒剣帝!無差別級大会 ほこ×たて杯 最強の男たちVS最強の女たち 超真剣!神剣勢only杯 エルクゥ未満ランセレバトル 特大合コン再び!! パラ×ハル杯裏 新生男性軍VS新生女性軍 GATTAIトーナメント 凶1 VS 強2 タッグへの挑戦 史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍 第3回 凶vsオワタ式狂 チームランセレマッチ 凶&狂オールスターバトル 超乱闘世紀末ランセレ杯 クソゲーVS核ゲー 無理ゲー大戦 永久vs 【ターゲット式ワンチャン】 Aカイン前後 狂上位ランセレチームバトル name四大勢力対抗狂上位~最上位大会 凶悪キャラオンリー!狂中位タッグサバイバル! MUGEN 真・凶希杯 超平等!大体10割前後ワンチャン大会2 みんなで勝とう!乱戦!乱闘!!ランセレバトル!!! 希望連合VS絶望の紅魔 MUGEN 極・凶希杯 昨日の友は今日の敵!狂上位生き残りチームバトル ni-sanチャレンジ【勝ち抜き式きぼぜつ】 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトルFINAL EDITION 黒夢 vs 白幻 仲間を集めて合戦バトル 希望と絶望~第三勢力の襲来~ 新生・弾幕グランプリ (ICCHA氏) 更新停止中 第二回同名キャラタッグトーナメントWTマークIIセカンド ロイヤルランブル大会 他人任せ大会 【戦力】国取り戦国MUGENバトル【補充】 ギリギリ格ゲー?チームトーナメント【本気エルクゥクラス】 タタリフェスティバルッ!!-II 第三回俺の嫁婿がチョーサイコー!トーナメント 上限ルガール2nd12P シングルNo.1決定戦 「仲間は拾った」ダンサバチームトーナメント 凶前後ランセレタッグバトルロワイヤル再逢 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 叩き壊せ!!台パン壊杯 狂下位上限前後 凍結 陣取り合戦TAG 弾幕 Fighting Championship 大乱戦!!強以上極限0トーナメント【強~神クラス】 【たぶんSMH未満】凶&狂キャラトーナメント Final 凶と狂の境界で台パンするシングルトーナメント2 神速久那妓ファンクラブの会 【狂下位・中位】 狂キャラタッグバトル 危険な2人杯【オクライマー未満】 2on2 悲しいことは半分 楽しいことは2人分 狂クラスサバイバル 上限ルガール2nd12P シングルNo.1決定戦 神鳴る門リーグ 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 MUGEN 凶軍VS希望軍(凶希杯) 狂下位 ランセレコンビマッチ タッグ作って駆け上れ!ドルアーガ杯 懺・ゴールデンアックス杯 削除済み 凶強混合チームトーナメント 仲間を呼び出せハチャメチャタッグトーナメント KIZUNAランセレタッグバトル おっさんとおじいちゃんだけトーナメント【中高年杯】 マイBOSSマイHERO決定戦 マイBOSSマイHERO真・決定戦 マイBOSSマイHEROゲジマユ決定戦 最強ボス決定戦 マイBOSSマイHERO UP主選抜 大乱戦!!強以上極限0トーナメント【強~神クラス】 マイBOSSマイHERO DRAMTICバトル マイBOSSマイHERO真・ゲジマユ決定戦 マイBOSSマイHEROタッグマッチ決定戦 普通・世紀末入り乱れタッグトーナメント【成長付き】 真・最強ボス決定戦 作者別狂キャラチームバトロワ Boss vs 七英雄バトル 最強ボス決定戦 一本勝負 マイBOSSマイHERO 最強タッグ決定戦 真冬のランセレサバイバルトーナメント マイBOSSマイHERO チーム戦王者決定戦 無謀 狂前後キャラを666体集めたい大会 狂中位~上位チーム対抗戦 2013年夏季チームトーナメント 世紀末台パン杯!!100円玉は投げ捨てるものトーナメント 続 世紀末台パン杯 200円も投げ捨てるものトーナメント 裏 世紀末台パン杯 300円おまけクレジット トーナメント 紅白狂合戦 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 総当たり戦タッグトーナメント 非表示 GOHAN主催大規模オールスター男女タッグトーナメント 大乱戦!!強以上極限0トーナメント【強~神クラス】 クソゲーと無理ゲーが激突するシングルトーナメント 上限ルガール2nd12P シングルNo.1決定戦 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 + Keeper of N.E.S.T.S 【Keeper of N.E.S.T.S】 シングル MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント 極・地獄門リーグ 幕末前後!核ゲー入門ランセレバトル ランセレに愛されろ!空気勢滅殺シングルバトル! 狂_100 タッグ 凶前後ランセレタッグバトルロワイヤル チーム 続☆続【たぶんSMH未満】凶&狂キャラトーナメント 単騎無双VS数の暴力大会 最も狂ったスタイル決定トーナメント その他 狂下位前後 格ゲー界頂上決定戦 論外未満 第四弾 希望vs絶望 無理ゲー!!挑戦大会 第3次:ランセレバトルロワイアル【凶VS狂】 武装VS非武装(笑)シングル&チーム&タッグ大会 格ゲー~台パンありならチームでやればいい ポイント争奪戦 真・単騎無双VS数の超暴力 大会 狂乱の宴【狂以下タッグサバイバル】 ほこ×たて杯 最強の男たちVS最強の女たち 特大合コン再び!! パラ×ハル杯裏 新生男性軍VS新生女性軍 ポイント大強奪サバイバル! 史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトル 凶の宴 ザ・ファイナルステージ 凶上位ランセレバトル! 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 単騎無双VS数の暴力 FINAL WARS 禍雨心傘vsケシェト 仲間を集めて狂上位大会 name四大勢力対抗狂上位~最上位大会 希望vs絶望リスペクト大会 【絶望強襲編 狂中位~神下位?】 RVSB 欲望の渦 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトルFINAL EDITION 凍結 【たぶんSMH未満】凶&狂キャラトーナメント Final 狂キャラタッグバトル 危険な2人杯【オクライマー未満】 削除済み 男女対抗 凶・狂キャラチームトーナメント 無謀 狂前後キャラを666体集めたい大会 + Solitary-ZERO 【Solitary-ZERO】 大乱闘!強以上際限無しトーナメント【強~神クラス】 冬の狂祭り!最狂キャラ決定戦 HIGE11P前後ミニランセル大会 論外未満 第四弾 希望vs絶望 無理ゲー!!挑戦大会 HIGE11P前後ランセル大会おかわり 大惨事!HIGE11P前後ランセル大会 マシロ ミスト軍vs深淵蛟&CC蛟軍 単騎無双VS数の暴力大会 カルマさん10p未満 神中位クラス前後シングルランセレ大会 真・単騎無双VS数の超暴力 大会 第2回カルマさん10p未満 神中位前後シングル大会 スカデビ7P前後狂上位ランセレバトル 単騎無双VS数の暴力 FINAL WARS Aカイン前後 狂上位ランセレチームバトル 希望vs絶望リスペクト大会 【絶望強襲編 狂中位~神下位?】 絶望☆シングルトーナメント!! 削除済み よく分かる準神大会 狂中位~上位チーム対抗戦 非表示 大魔法禁止バトルロワイヤル 出演ストーリー + 一覧 DragonXross Drえーりん診療所 fromLR(ゼロ子も登場) K&K K の社会復帰 Medium Heart Mr.Kの挑戦状 Mr.Kの挑戦状Dynamite MUGEN STORIES INFINITY ~Restaurant Dolls~ おとどけものです。 クリザリッドの風紀委員日誌 くろおん!~世紀末の一存~ コードネスツ 反逆のクリザリッド ザキさんの上の死兆星(ゼロ子) ザ・ジャンボォ! 三匹が逝く!!(変態) 大闘領 -Sengoku Legend of the Gainers-(LR枠) 戦え!爆炎少女ヒロ 地球が静止する日(主役?) てんこちゃん愛してる! ナイトメア・ハンターズ なこるる茶屋(ゼロ子も登場) 姉、ちゃんと闘(や)ろうよ! ネスツの栄光 パーフェクトソルジャーは動かない 百鬼運送業 宝石少女とツギハギのカミサマ *1 かなり聞き取りにくいボソボソ声で喋っており、ネオジオの音質もあって正直何を言っているのかよく分からない。 アプリ『KOF ALL STAR』に出場した際には登場シーンで「Welcome to death falling」と喋っているが、 これは『2001』のROM内に大量に存在する没ボイスの一つである。 日本語に意訳すると「死にたまえ」程度の意味合いか。 彼が一体何を喋っているのか、未だ真相は闇の中なのである。
https://w.atwiki.jp/10932tb/pages/766.html
【種別】 ライダー/仮面ライダーゼロノス 【身長】 192センチ 【体重】 89キロ 【パンチ力】 7トン 【キック力】 9トン 【ジャンプ力】 ひと跳び42メートル 【走力】 100メートルを4秒 【憑依イマジン】 無し 【声】 中村優一 【スーツアクター】 伊藤慎 【登場話】 第40話~ 劇場版3 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン 超・電王トリロジー Episode Red 【特徴】 桜井侑斗がカードの力を使い変身したゼロノスのフォームの一つ。 過去の男から渡されたカードの中にあった新ゼロノスカードで変身。 他のフォームと違い変身するときのフォーム名の読み上げが無く、「Charge&Up」のボイスが鳴る。 2007年の桜井の記憶を前の10枚で消費しきってしまったため、新ゼロノスカードを使用すると今度は過去から現代にやってきた自分についての記憶が、関係する人の中から消えていってしまう。なお、記憶は消費されるものの、その人に関連した物体などはそのままである。 メタリックグリーンのボディカラーが新ゼロノスカードを利用する事により赤く錆びた色へと変貌している。機動力や性能に関してはアルタイルフォームより向上している。 アルタイルフォームよりも強力だが、デスイマジン戦では劣勢のまま終わった。 真っ向勝負ではベガフォームに劣るようである。 新ゼロノスカードも普段のゼロノスカード同様1回の使用で消えてしまう。その際、蒸発するように消滅していた以前のカードと異なり、今回は錆びついて崩れ落ちるという演出となっている。 赤い色は警告や警戒、止まれをイメージする。 【戦法】 アルタイル同様素早い身のこなしで敵に挑む。また、新しく追加された武装のデネビックバスターを使い敵の銃撃に真正面から突進していく無茶な戦い方もしていく。 【武器】 デネビックバスター 【必殺技】 バスターノヴァ 【劇場版3 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウンでのゼロフォーム】 今回の映画は『クライマックス刑事』で一度、脱線したストーリーから本線に戻っているため登場する仮面ライダーゼロノスのフォームはゼロフォームのみ。 終盤でガンフォームに単独変身したリュウタロスと前後のイマジンをバスターノヴァとワイルドショットを同時発射し、全滅させた。 【関連するページ】 さらば仮面ライダー電王 登場人物・出演俳優 アルビノレオイマジン オクトイマジン ゴーストイマジン スネールイマジン(雄) ゼロノスカード デネビックバスター ネタバレと噂 バスターノヴァ ベガフォーム ライダー 仮面ライダーゼロノス 新ゼロノスカード 最終三部作・特別編 第41話 第49話 錆びたペアリング
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1055.html
「シエスタさんが変態貴族のモット伯の所へ奉公することになった。」 「・・・で?」 「助けに行ってくるので今日は休みます。」 「はぁ!?何いってんの!?使い魔に休息なんて無いわよ!!」 「うるせぇ!!労働基準法違反じゃあないか!!」 「だいたい助けるって何するつもりよ!!」 「とにかく今日中には帰ってくるんで!じゃ!」 「あ、こら!待ちなさい!!」 新ゼロの変態 間奏曲(インタールード) さて、こういう場合彼ならどういう行動を取るだろうか? モット伯の所へ殴り込む?彼の性格上、これはないだろう。 しかもモット伯は多少は名の知れたメイジである。 ギーシュなんかとは格が違う。 やはり、口先八丁で丸め込むつもりだろう。こっそり忍び込んで連れ出すつもりかも知れない。 いずれにしろ・・・あまりいい結果は想像できない。 下手したら逮捕される危険性だってある。 そんなことを考えて、ルイズは深いため息をついた。 しかし、当の本人は夕方、シエスタを連れて帰ってきた。 「・・・あんた、何したの?」 「何って・・・シエスタさんを返してもらうようお願いしただけさぁん♪」 「・・・やけに機嫌がいいわね。じゃあ、仕事いつもより多くやっても大丈夫ね。」 「おいおい、そいつはひどいな!HAHAHAHA!」 ルイズは、ノリノリで掃除をするメローネを見て気分が悪くなった。 ルイズは知らない。 メローネがこう呟いていたことを。 「くっくぅ~ん。新しいカモ見つけちゃったぜ。しかも貴族様だぜ。くっくぅ~ん。」
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/95.html
目の前の超異常事態に多少放心気味のルイズであったが男がこちらに近付いてくる事に気付き我を取り戻す。 「これは・・・アンタがやった事なの!?」 だがプロシュートは何も答えずルイズにさらに近付く。 「ちょっと・・・ご主人様が聞いてるんだから答えなさいよ!」 「テメー・・・一体何モンだ?オレに何をした?」 「平民が貴族に向かってそんな口の利き方していいと思ってるの!?」 「2秒以内に答えろ……オレに何をした?」 「質問に答えなさい!」 ルイズが怒鳴り散らすがプロシュートは全く動じない。 「ウーノ!(1)」 「ひ、人の話を聞きな――」 「ドゥーエ!(2)」 ルイズは魔法成功率0とはいえメイジ…つまり貴族だ。 平民という存在より圧倒的に上の立場にいると言ってもいい。 だが組織の暗殺チームの一員とし幾つもの死線を潜り抜けてきたプロシュートから見れば「良いとこのボンボン」つまり「マンモーニ」にしか見えない。 そして、その百戦錬磨の暗殺者としてのプロシュートの「スゴ味」が自然とルイズに質問の答えを答えさせていたッ! 「……アンタを召喚したのよ」 「召喚だと…?」 「そうよ、本当ならアンタみたいな平民なんかじゃなく 皆が召喚したようなドラゴンとかを使い魔にするはずだったんだけど何処を間違ったかアンタが召喚されたってわけ」 「その左手のルーンがアンタが私の使い魔になったって印よ」 「左手…さっきの左手の痛みはそれの事か」 だがプロシュートがある違和感に気付く。 (待て…さっきの左手の痛みはいい、それは納得できる…) (だがオレはその左手を何で押さえたッ!?) プロシュートがその答えを得るべく疑問の先へ視線を向ける。 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ 「何ィーーーーーーーーーーッ!!」 「ちょっと…そんなに大声出さなくてもいいじゃない。それに貴族にキス……って何言わせんのよ!」 使い魔の儀式のアレを思い出しルイズが顔を真っ赤にさせるがプロシュートにとっても問題は左手ではなかった。 そう、左手にあるルーンなどどうでもいい。問題は「左手」ではなく「右手」だった。 (バカなッ!?ブチャラティのスティッキィ・フィンガースに切断されたはずの右手がなぜ『付いて』いるッ!?) 「まったく…弟分がお前を引っ張ったその『糸』に救われたぜ」 記憶に映るのはあのフィレンツェ超特急でのブチャラティとの闘い。 「バカなッ!! ブチャラティィイッ!」 (オレの右手はペッシのビーチ・ボーイの糸を殴ったブチャラティの攻撃で確かに『切断』されたはずだッ!) そこまでだ。プロシュートにはそこまでの記憶しかない。いくら記憶を探ってもそれは同じ事だった。 だが地面に激突する瞬間何かの光に包まれたような気がする。 思考を中断し視線をルイズに戻す。 「……テメーの言ってる事はどうやらマジのようだな」 「理解できた?じゃあ早くこの老化を解いてちょうだい」 「断る」 「アンタ…平民、それも使い魔が貴族に逆らえると思ってるの?」 「平民か貴族なんてのはオレたちにとってはどうでもいい、何より使い魔ってのが気に入らねぇ」 「貴族を敵に回してここで生きていけると思ってるの…!?」 「それに使い魔って言っても奴隷とかそういうのじゃなくて主人を守り忠誠を誓うある意味平民にとっては名誉なものよ?」 ルイズが使い魔の事について説明を始める。 が、当のプロシュートは殆ど話を聞いていない。 プロシュートが再び思考を巡らす。だがそれは使い魔になるかならないかという単純なものではなかった。 (どうするか…) 思考の末プロシュートは三つの選択肢を作り出す。 (一つはこいつを殺しここから離脱する事だが…これは駄目だな。 もしこいつの言うとおりここが全く違う世界なら地理が分からねぇしどういうわけか言葉は分かるようだが文字が分からないってのが致命的だ) (二つはこいつを人質にしここから離脱する…これも却下だ。 チビとは言え人一人を無理矢理担いで移動するのは限界があるし何より目立ちすぎる。) (三つは使い魔とやらになったふりをし情報を集める…今の状況下ではこれが最善か…? 殺す事は何時でもできるしやはり何より今は情報が欲しい。それにこいつ…メイジとか言ったがスタンド使いではないようだな。) (スデにグレイトフル・デッドで殴りかかってみたが動揺一つせず汗すらもかきやしねぇ) 自身の状況を正確に把握し最善の策を見出す。それが暗殺者としてプロシュートが生き抜く為に身に付けた事だ。これは当然他のヤツらも持っている。(ペッシ以外だがな) プロシュートのかなり物騒とも言える思考を知らずにルイズが「早くルイズ様の使い魔になるって言いなさい」という視線を送ってくる。 「……大体の状況は理解した」 「そう、それじゃあ早く皆を元に戻してちょうだい!」 「使い魔とやらになってはやる、だが…オレを他の連中と同じと思わねぇ事だなッ!」 ズキュン! グレイトフル・デッドの能力が解除され倒れていた生徒達の老化が解除されしばらくしてコルベールが起き上がる。 「うう……一体何があったのだね?ミス・ヴァリエール。」 「もう大丈夫ですミスタ・コルベール」 「そうか……他の生徒達も大丈夫なようだね、各自教室に戻りなさい。」 生徒達が多少ふらつきながら戻っていく。だがプロシュートは空を見据えたまま動かない。 「ほら、早く戻るわよ!」 (ペッシ…メローネ…ギアッチョ…リゾット…すまねぇな、ボスを倒すと誓ったはずなのにしばらくそっちに戻れそうにねぇ) プロシュートにとって昨日まで一緒に居た仲間が急に遠くに感じられたが、今は状況を少しでも良くする為に前に突き進むしかなかった。 予断だがコルベールのU字ハゲが進行した事は言うまでもない。 戻る< 目次 続く
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/282.html
『召喚の世界』 窓から空を見上げると、二つの月が浮かんでいる。 月が二つあるのは当たり前だが、今日はなんだか、それが不思議な気がした。 明日が儀式の日だからだろうか、そんな気分になるのは。 そのまま月を見上げながら、さり気なくテーブルの端に小さな箱を置く。 「いったいそれは何?」 「君へのプレゼントさ」 「どうしてプレゼントをそんな端っこに置くのよ?」 「君がその美しい腕を伸ばすところを見ていたいからさ」 決まった。完璧に決まった。 「貴方のその気障ったらしいところって、どうにかならないのかしら?」 言いながら箱を受け取る。言ってはいるが、内心満更でもないのだ、彼女は。 さて今宵は、この辺でお暇しよう。焦らすのもテクニックさ。 「あら、もう帰ってしまうの?」 「ああ、もっと君と一緒に過ごしたいけれど、君をいつまでも夜更かしさせるわけにはいかないよ」 「そう…ところで貴方、『浮気』……してないわよね?」 ギクリ。 「まさかだろ? この僕がそんな仕打ちを君に対して!」 証拠なんかありはしない。だからこそ余計にタチが悪いのだ、女の勘というのは。 「別に疑ってるわけじゃあないわよ。けど、嫌な気にさせたのなら謝るわ。 そのお詫びと言っては何だけど……」 ポケットの中で小瓶を転がしてみる。ひょっとして、これが渡したかっただけなのか。 そう思うと、なんだかばつが悪かった。 そして翌日、『儀式』が始まった。 いったいこいつに、どんな名前をつけてやろうか!? いくつか候補は決まっているが、やはり迷うな……。 召喚したばかりのジャイアントモールについてのギーシュの思考は、突如後方で起こった 爆発によって中断せざるを得なかった。 「ゲホ、ゲホッ」 土煙に咽ぶのは、今しがた契約を完了したばかりのキュ(略)・ツェルプストー。 「やってくれたわね…ゲホ、予想通りに、やってくれたわねぇ……」 「いつものこと」 特に動じていないのか、隣に立つ友人(タバサという)はそう言いながら 呼び出した竜の頭をなでている。高速で。 「またしても、またしても失敗かしらね、あの子は」 答える代わりに、タバサは土煙の中を指差した。 「人影」 成程、煙の中に二つの人影、一つはこの爆発を起こした張本人のものと、 もう一つ背格好の高い、確かに人型の影が確認できた。 「いえ…、あれはサラマンダーね」 「?」 タバサにはキュルケが何を言っているのかサッパリ理解できなかった。 「サラマンダーよ…火トカゲ、ヒトカゲ、ひとかげ……『人影』」 そう言うとキュルケは、チラリと何か期待したような表情で、タバサの顔を見た。 少々の思考の後、タバサの発言は―― 「かなり大爆笑」 「そう? 後でもっとジワッと来るから気をつけなさいよ。…ところで見て何アレ……」 男が、立っていた。 (何よ何よ、なんなのよ) 想定外。斜め上。いったいこれは、何なのか。成功なのか、失敗なのか。 周囲のどよめきが嘲笑、爆笑に変わっても、彼女はそれに対応するどころではなかった。 目の前に、男が立っている。紛れも無く、『男』…人間の……つまりは―― (平……民?) (落ち着きなさい、逆に考えるのよ……逆に…) (…うん、やっぱダメ。無し、アウト、チェンジ!) 「ミスタ・コルベール!」 彼女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは召喚のやり直しを 要求した。返答はNO! 当然である。この男と契約しなければならない。 それがこの神聖なる儀式の約束事である。しかしルイズにとってそれは―― (ファースト・キスッ! アタシってばわりと純情まっしぐらなのに!!) 気付くと、さっきまで立っていた男は仰向けにぶっ倒れている。 恐る恐る近寄るが動く気配はない。気絶しているのだろうか? (まあ、起きてる相手よりはやりやすい、かな) 寝ている人間の唇を奪う行為の是非は考えない事にした。 そっと口付けをする。ひげがくすぐったい。男は少し呻いたが、目覚めはしなかった。 ルーンの確認が終わると、みんな帰っていった。『みんな』…彼女以外の。 チラ、と男のほうを振り返る。 (変なヒゲ……ガイコツみたい)